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ハルノヒザシ

「48か…。この前と変わってねぇな。やっぱ信じられねぇ」
俺がのった体重計を後ろから覗き込んだ三好が呆れた声を漏らす。
「食べても太んないんだから仕方ないじゃん」
「いや、何いってんの。前田結構小食じゃん。食えよ、もう少し…。食うのも遅いし…。いつかぶっ倒れそう」
いや、三好と同じもの食べてるんですけど…。
食うのが遅いのは認めますが。
「大体俺達身長変わらないんだから、そんな体重変わらないだろ!三好、お前いくつだよ?」
「お前と比べると俺太ってるみたいで教えたくない」
大体体重聞くなんて野暮ですよ、前田、ってお前自分のこと棚に上げて…。
隠されると気になるので、ぶつぶつ言う三好を体重計にのらせる。
「60ジャストか。何だ、普通じゃん。太ってないよ」
「いや、それはわかってんだけどさ。お前に言われても」
「やー三好も夏もみんなひどい。俺は好きで痩せてんじゃないのに」
「そういや弟君はそんな痩せてないよな…」
ああ、アイツ俺と20は違うから…。
そんな話を俺達がしていた時だった。
ガラリと後ろで扉が開く音がする。
ああ、ヤバい。ちんたらしてたら点検の人が来てしまった。
何をしているんだコイツらは、と言う点検の人の視線を浴びながら俺達はそそくさと愛想笑いを振り撒きながら大浴場を後にした。

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あきゅろす。
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