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ハルノヒザシ

とりあえず弁当を広げ、三好の方に振り向き食べ始める。
だいたいの生徒は食堂に行くらしく教室の人口は少ない。
「具はシーチキンとおかか。そっちがシーチキン」
「わかったー、つーか今度玉子焼きの作り方おしえてくれよ」
俺が説明すると、三好は玉子焼きを頬張りながら言う。
何だか知らないけどこいつヤケに玉子焼き好きだよな。
二人でパクついていると、突然廊下がザワメキだした。そしてそのザワメキはだんだんとこちらに近づいて来る。
「ちょっと、お前中学生だろ!」誰かの怒声が聞こえる。
中学生……?まさか、まさか!
俺が感じた不安を三好も感じていたらしく、おにぎりを持ったまま困ったなような顔をし、俺と顔を見合わせた。

「ちょっ…とりあえず移動しよ」
逃げようとした時はもう時既に遅し。

クラスのドアの前には見覚えある笑顔の学ラン少年。

「あーにーきー!やっと見つけた!!」

前田夏月、三回目の堂々登場だった。

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あきゅろす。
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