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ハルノヒザシ

(どうしよう、大浴場ってどこ…?)
余りの三好の剣幕にとりあえず三好に言われた通りに走って来たが、大浴場に行った事が無い俺は場所がわからず立ち尽くしていた。
部屋の中に人が居たみたいだが、何故あそこまで三好が必死になるかわからない。
そんなに時間外に寮の外に入ることはいけない事なのだろうか。
何か面白そうでついて来ちゃったけど…。
悪い事しちゃったな…。
ぼーっとグラウンドを照らすライトを見ながらそう思う。
(それにしてもどうしよう。一回戻って三好と合流しようか…)
さっきから何度もそう思うのだが、余りに必死だった三好の表情を思い出すとそれが出来ない。
ちょっと走って振り返るともうそこに居なかった三好。
何処に行ったのだろう…。
三好か預かった本を抱えたまま、ため息をつく。
三好には何らかの考えがあって俺と別れたんだと思うけど…。 二人だとヤバいとか言ってたし。
(あ、そうだ。携帯あるじゃん)
三好が持っていたかはわからないがとりあえず俺は携帯を取り出す。
携帯を開き、三好の番号を押した所で何処からか近づいて来る足音に気付いた。
(えっ、何…。こんな時間に…)
暗い中近づいて来る足音は俺の恐怖心を煽る。
携帯を持ったままその場に凍りついていると
「こんな所で何をしている」
暗闇から低い声と共にその足音の主が現れる。
ぼんやりとライトに照らされるその寡黙そうな人は何度か見た事がある顔だった。

確か生徒会の…



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あきゅろす。
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