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ハルノヒザシ
4・(三好視点)
「ほんじゃ、本当にすいませんね。お邪魔して…、では、失礼します」
そう言いながらスタスタと驚いた顔をしている生徒会長の前を通り過ぎる。
会長と同じように驚いた顔をして俺を見る三年達。
まぁ、当たり前だけどな。いきなり集会中に窓から侵入者が入って来たら。
しかし、あのいけすかない副会長だけが無表情のままなのが腹が立つが…。
「もう一人が逃げた、追えっ!!嘉納っ!!」
ハッと我に返ったように、後ろからの生徒会長の叫び声。
軽く頷いた副会長が素早く駆け去って行く。
くっ、バレてる。もう少し時間を稼ぎたかったのに。逃げ切れよ。前田…。
それと同時に俺は肩を掴まれ振り向かせられる。
いつもは無表情な顔に怒りをはらんでいる会長に…。
この様子じゃ、笑って見逃してはもらえなさそうだ。
「男のヒストリーはみっともねぇですよ、会長」
挑発的な俺の言葉に、会長の女みてぇな顔から血の気が抜けて行き、みるみる白くなって行く。
「黙れ、貴様…。何しに来たんだ…。それより、どうやって知った…?」
低く低く押し出すような会長の声。
怒るのは結構だが、怒りのせいか喋らなくても良いことまで喋ってしまっているのに気付いているのかな?
まぁともかく今日、この場所で何か在るらしい。
わざわざ三年を集めるような何かが…。
「貴様、三好十夜だろ…。何だ?復讐か…?」
「会長!」
そこまで言った時、喋り過ぎだとようやく生徒会の書記が止めに入る。
しまった、と言うような顔をして俺を睨む会長。
俺のせいじゃねーよ。勝手にお前が喋ったんだろ。
「俺は何も知りませんよ。ただ用事があってそこに居ただけです」
とりあえず俺はさっきまで本当だった事を口にする。


俺が復讐、か…。
なるほど、大体事情が飲み込めてぞ。

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あきゅろす。
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