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ハルノヒザシ

当然今までざわめいていた声が止む。
無理もない。場違いだし。
そんな空気の中望月先輩はズカズカと俺達が集まっている所まで歩いていきた。
バンっと端の机を叩きながら言う。
「ハイ、注目しろ。これから図書委員会を始める!俺は図書委員長の望月だ。よろしくな。」
多分殆どの奴がもう注目してるよ、と心の中でツッコんだと思う。勿論俺もね。
「とりあえず明日から活動を始めるからなー」
持って来たプリントを配るように前の奴には指示をしながら望月先輩は言う。
えーマジかよ。
「図書委員の活動は大きく三つ。一、本の貸出し。二、図書室の整理。三、委員の先生、もしくは俺のパシリだ」
多分、殆どが三が気になるよ!と再びツッコンだと思う。勿論俺も。無言のままだけど。
「はい、質問は? 」
質問したい事はあるがシーンとしたまま誰も喋らない。
望月先輩が怖いからだと思う。やっぱり。
「無いんだな!当番表は俺が勝手に決めておいた。 サボってる奴は呼び出すから。んじゃあ解散!!」
手元に回ってきたプリントを見ると約15日毎に当番、そして毎週水曜日が委員会となっている。
やっぱり多いような…気もする。
ぼーっとプリントを睨んでいるといつの間にかだか望月先輩が目の前に立っていた。


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あきゅろす。
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