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ハルノヒザシ
第二ラウンド・(風間視点)
図書室からずっと無言で歩く俺。
後ろからは前田の足音が聞こえて来る。
ヒシヒシと痛いぐらい感じる怒りの感情。
やっと前田がその気になったらしい。
楽しい。
楽しくて仕方がない。
色々挑発してみてもシカトばかりだったからなー、いい加減さみしかったんだよ、俺も。
なのに、はるちゃん先輩にちょっかいを出そうとしただけでこんな簡単に付いて来るなんて。
はるちゃん先輩に感謝だ。
前田のブラコンは中学でも有名だしな。
俺の中の押さえきれない闘争本能がウズいてしょうがない。

少しでも強い奴と闘いたい。

いつも俺が思う事は同じ。ずっと本能に従って生きて来た。
まぁそのせいで退学ばっかりでとうとうここに送られちゃったんだけどね。
でも、全然いいよ。
面白そうな奴に会えたから。
全力出せそうな奴に会えたから。
昼休みのあんくらいじゃ俺はまだ全然満足してない。
いや、面白かったんだけどさ。
キスした途端にぶっ倒れるし…。
意外と初なんだろうか。いや、ノンケなんだろうか?
まあ、そんな事はどうでもいい。
あの時の前田は明らかに本気じゃかった。
多分、あの場にはるちゃん先輩が居たから…。
でも、今はいない。
誰にも邪魔される事もない。

さぁ、楽しもうぜ?前田。

ガラリと空き教室の扉を開いた。

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あきゅろす。
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