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ハルノヒザシ
4・(神田視点)
その頃図書室では…


「春日先輩今日はちょっと遅いですねー」
「別にまだ時間じゃねぇだろ」
僕がぼんやりと時計を見上げながら、望月先輩に言うと仕事中の望月先輩は顔もあげずに答えた。
「昼休み、風紀委員長に怒られてたみたいだから心配です」
「ああ、確かにな。何か中学の奴等の喧嘩に巻き込まれたとかなんとか…」
「そうなんですか。僕、今日は遅めに食堂行ったんで知らないんですよね。何かあったか。ていうか、中学生ってもしかして…」
「ああ、なんか前田の弟らしいぜ。何か銀髪の奴と喧嘩してブッ倒れたらしい」
俺もよくは知らねーけど、と望月先輩が顔を上げて言う。
やっぱり、なんか春日先輩と違ってあのブラコンの弟君はやんちゃそうだったもんなー。
そんな事を思っていると目の前の図書室の扉が開いた。
春日先輩かと思って見てみれば、そこに立っていたのは銀髪の学ラン着た男の子。うわ、すごい。口や目元にまでピアスしてるよ。
あ、そうだ。銀髪…?この子が春日先輩の弟君と喧嘩した相手なのかな?
僕がポカンとしているとその銀髪の子はツカツカとカウンターに寄って来た。

「はるちゃん先輩居ませんか?」
少し高めの声で、にっこりと笑いながら言う。

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あきゅろす。
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