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ハルノヒザシ

「んじゃ、前田はソフト、三好はバスケと言う事で決定ねー。いやー楽でいいわ。この方法」
一分も立たないうちにあっというまにそれぞれの競技が決まり、音羽君が何事か用紙にメモっている。
ソフトかー。全く俺打てないんだよな。
「あ、ちなみに前田。俺もソフトだからよろしく。んじゃなー」
「ああ、俺足引っ張るからよろしく」
音羽君がひらりと手を振りながら去って行く。
音羽君はクラスの中でもムードメーカー的な存在。
ゲラゲラとよく笑う大きな声がよく教室に響いている。
俺がそんな事を考えていると前から三好の声。
「つーかさー、保健委員って何時から集まりゃいいの?」
「あ、えっと確か三時四十分だった気がする」
「そーなの。ありがと」
短くお礼を言うと三好がまたため息。
徳永の顔を見るだけで鳥肌が立つ、といつだか三好が言っていたのを思い出した。
望月先輩曰く、真性ホモの保健委員長。俺はまだその人を見たことがない。
三好をここまで落ち込ませる保健委員長。
どんな人なんだろうか?
怖いもの見たさで見てみたい。失礼だけど…。
まぁ当然の事ながら三好に聞く事はできず俺の疑問は本人に会うまで多分このまま。

気になるけど多分このままにしといた方がいい気がする…。



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あきゅろす。
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