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ハルノヒザシ

その後起きてきた大森さんを加えて四人で朝飯を食っていると突然隣の部屋から中林さんの叫び声。続いて、小木さんの驚いたような声がする。
えっ、何事?
思わず大家さんと俺は顔を見合わせるが、大森さんと夏は白けた顔をしたままご飯を食べつつけている。
そのまま出てこずそのまま言い争っている二人。
気になった俺は覗きに行こうと立ち上がった。
「小木さん、中林さん?どうしました?」
中を覗いて見ると中林さんが小木さんに馬乗りになって今にも殴りつけようとしている所だった。
えっ、起きるなりマウント中ですか?

「ど、どうしたんですか?」
慌てて俺は仲裁に入る。
「あ、春日。聞いてくれよー。コイツが俺の寝込みを襲いやがったんだぜ。いくら俺の顔がいいからって…」
中林さんは興奮状態だ。
それにしても自分で顔がいいって…。
「違うって言ってんだろが!!俺はそんなに女に困ってないし。誰がお前なんか…。頼まれたってごめんだね!」
負けずに小木さんが言い返す。
いまいち俺は状況が理解出来ない。
確かに小木さんは上着てないけどそれは昨日からだし…。
「んだと!お前あの状況でまだ言い逃れするのかよ!そうじゃなかったら何で俺が半裸のお前と仲良く寝てんだよ!!」
ああ!
「俺だってわからねーつぅの。昨日は酔ってたし」
合点がいった!
「酔ったいきおいでか…、最低!ちょ、春日止めんな」

「止めて下さい。中林さん。小木さんは悪くないです」


多分、つーか絶対俺のせいです!

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