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ハルノヒザシ

とっととおつまみを作り、持って行った後俺は隣の部屋を片付けに行く事にする。
数えて見れば一升瓶が二本。ビールが15本。ワンカップが二個。
よくもまぁこんだけ三人で飲んだもんだ。つーか中林さんはあんま飲めないはずだし、二人か?
何度かいったり来たりしながら空き瓶と空き缶を片付け、残っているものは冷蔵庫にほおりこむ。
ポテチやえびせん、スルメなどが散らばっているし、片付け難いったらない。
どうにかこうにか転がっている二人を避けながら部屋を掃除し終える。
畳みで寝ても痛くないのか心配だが俺には動かしようがないので一応タオルケットだけ掛けておく事にする。
もうちょっと引っ付いてくれないかな。そうすりゃ一枚で済むのに。
俺はグイグイと中林さんの身体を押し、小木さんと引っ付けた。
そのままフワリと二人にタオルケットを被せる。
おっしゃあ、完璧!
そのまま電気を消して俺は部屋を後にする。
何だか俺も眠くなってきた。

「それじゃあ私は眠ろうかな。眠くなったら布団は自由に使いなさい。お休み」
「あ、寝るんですか。おやすみなさい」
日付が変わった頃大家さんが自室に戻って行く。
大森さんと夏は相変わらず飲んでるし…。
俺も寝よう。
フラリと俺は立ち上がる。大分眠い。
「俺も寝ます。おやすみなさい」
「あぁ、兄貴寝んの?お休みー」
「お休み、春日」
夏と大森さんを居間に残し、俺は奥の客室へと向かう。
カバンからジャージを引っ張りだして着替える。
夏の布団も敷いてやろうかなとちらりと思ったが、余りに眠いので止めて、自分の布団だけ敷くとそのまま俺は眠ってしまった。

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