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ハルノヒザシ
ワイワイ楽しい俺達の故郷
「あーうまかった!!」
ドンっと勢いよく夏が丼を置いた。
確かにこの間三好と食べたラーメンよりは美味しい。
しっかし何で大盛り頼んだのに俺より食うの早いんだよ!
って俺が遅いのか…。
そんな事を思いながらズルズルとラーメンをすする。
「なー、兄貴。ギョーザも取っちゃ駄目?」
暇そうにメニューを見ていた夏が言う。
「駄目。ちょっと待てよ。もう少しで食い終わるから」
「今日何作るの?」
「えっーと、何作ろう?」
そう言えばまだ考えて無い。何でもいいって言ってたしな。
ズルズルとラーメンをすすりながら俺は考える。
まずツマミを何種類か作って…
それからメインは…
「カレーがいい」
突然、夏が言う。
あぁそういやこないだ作るって言ってたっけ。
でも大家さんにはもっとさっぱりしたものの方がよくないか?
散らし寿司を考えてたんだけどな。
「カレーか…、店出たら電話してみよう」
ツルリと俺は最後のラーメンを飲み込んだ。
ごちそう様でした。


店を出て大家さんに電話して見ると全然OKと言う事なので今日のメニューはカレーに決定。
さっそく俺が何時も通っていたスーパーへと向かう。
よっしゃ、俺のお楽しみターイム!!


「なぁ兄貴?何か量が多くないか?大家さんと俺達のだろ。三人分じゃん。明らか多いよ」
ポンポン材料をカゴの中にほおりこむ俺を見ながら夏が言う。
「あぁ、大森さんや中林さんや小木さんも来るんだって」
俺がそういうとゲッと夏が心底嫌そうな顔をした。
俺が今言った人達は同じアパートの住人だった人。
ちなみにみんな近くの大学の生徒である。
「大森さんはいいけどあとの奴等が嫌だ。うぜぇ」
「ハイハイ。終わったからレジ行くよ」
再びふくれだす夏をほっときながら俺はカートをレジの方へと向けた。

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あきゅろす。
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