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18禁シーサー
知念寛  task様リク キリ番44000 「ひんぎる!」 3/5↑
式の最中はずっと泣きっぱなしだった・・・
長かった高校生活も今日で終わりかと思うと泣けた・・・・
いろんな事がありすぎた3年間。
明日からはココに来ないって思うとなんか切なかった・・・・




知「サワー・・・・」

式を終えて教室で友達とアルバムに落書きしてたらあたしを呼ぶ声。

「知念・・・どしたのそれ?」

息を切らした長身の彼は知念寛。
物静かで、知的で、優しくてあたしの自慢の彼氏・・・

知「ひんぎる!」

「(゜Д゜) ハア??」

知「いいから早くしろ!」

あたしの腕を掴んで走り出す。
何がなんだか分からないけど、逃げなきゃいけないみたいだ・・・・・
後ろから聞こえる足音と声・・・・

「「知念先輩ーーーーー!!!」」
( ´△`)アァ-そういう事・・・・・
すでに袖のボタンもない訳がはっきりしました。



平古場君と甲斐君はもう非難済みらしい・・・
木手君は近寄りがたい上、声をかけるのも至難の業。












ガチャ!

バタン!!!



知「サワー大丈夫ば?」


「( ̄u ̄;)ハァハァゼェゼェ… だっ大丈夫!」







「「遅いさ〜〜〜〜!!」」









部室に飛び込んで鍵をかけるとそこにはみんながいた。 
いつもと変わらないメンバー・・・・
こうして集まるのも今日で最後か・・・・
マネジャーとして過ごしたこの3年間、あたしの隣にはいつも知念がいた。
いつの間にかお互いを意識して、寄り添って過ごしてきた・・・・・

明日からはみんな別々・・・・・








木手君は東京の大学へ。

甲斐君は漁師になってしばらく沖縄を離れる。

田仁志君はパテシエの学校へ。

不知火君はスポーツクラブに就職。

平古場君と知念は地元の大学へ。

あたしは専門学校に進学。


ホントにバラバラになってしまうんだな〜って思ったらo(TωT )( TωT)o ウルウル

知「泣きすぎやッし・・・こいつ式の最中もずっと泣いてたんど〜」


木「仕方がないんでしょう?今日は大目に見てあげなさいよ。」

田・凛・甲・不「なちぶ〜〜〜〜〜サワー!」

「煩い!!!だって寂しいじゃん!!」


みんなに髪の毛をグシャグシャにされて笑われて、ぎゃ〜ぎゃ〜騒ぎながらもみんなとの別れを惜しんだ・・・・






みんなより少し早く部室を後にした。
手を繋いだ帰り道はいつもと変わらなかった・・・
でも明日からはこうして帰ることも出来ないんだ。







いつまでも子供じゃいられないんだ・・・・
みんな、みんな大人になってく、なんか自分だけ取り残されていくようで切なくなった。
見上げた知念の顔はいつもと同じで、あたしを見下ろす。
あたしの心を悟ったように優しい声で・・・


知「寄ってく?」

「うん」

通いなれた知念の家。
居心地のいい知念の部屋。
窓の外には見慣れた風景があって・・・・・
また泣きそうになる。

あたしホント泣いてばかりだな・・・・・













ぎゅっ・・・・・・













後ろから手が伸びてあたしがあけたカーテンをそっと閉める。

知「なちぶ〜」

「だって・・・・・」

知「何にも変わらないさぁ〜わんはずっとや〜の傍にいる。」

「うん・・・・」

知「会いたくなったらすぐに行くさぁ〜」

「うん・・・・・」


何気ない日常で一緒にいられた事がどんなに幸せだったかかみ締めた。
知念の言葉に少し安心した。


「知念・・・・」

知「いい加減その知念って何とかならないんばぁ?」

「( ̄△ ̄;)エッ・・?」

知「わんはサワーって呼んでるやっし・・・」

「あっ・・・ぅん」

今更名前呼ぶなんて少し照れくさい・・・・
黙ってるあたしの首に触れる白い前髪。
そのまま振ってくるキスに身を酔わせて、薄暗くなった部屋で抱き合う・・・・
ベッドになだれ込んで、スプリングを軋ませる。
何度も繰り返した行為・・・・


知「サワー・・じゅんにしちゅんさぁ・・・・」

「あたしも・・・」

体温が溶けて何度も知念を感じて甘い甘い時間を過ごした。










ぐったりと体を横たえて二人天井を見上げた。









知「サワー・・・・」

「なに?」

知「ん」

おもむろに差し出された手を見る。
開いた手のひらに光るピアス・・・・
琉球ガラスが埋め込まれた青いソレを手に取る・・・・

知「お守り・・・悪い虫がついたら困るあんに・・・」

「ふら〜付く訳ないじゃん・・・・でもありがと。」

知「サワー・・・・今日このままココにいろ」

「ダメだよ・・・親とか親戚が待ってるし・・・」

知「・・・・・・・」


知念の家だってこれから宴会が始まろうとしてるのに・・・
沖縄県民の宴会好きを今ほど恨んだことはない・・・


知「分かってる・・・しょうがないやっし」





名残惜しく口付けを交わしていると知念のお母さんの声がしてあたし達は慌てて服を着た・・・・
送るって言ってくれた知念は親戚に捕まりあたしは一人家路に着いた。





帰るとすでに出来上がった人々が・・・・
盛大に祝ってくれるのは嬉しいけど・・・・・
気になるのは携帯ばっかり。
毎日会えないと思うと、たまらなく恋しくなる。












PM11:00








♪〜






3/10 23:01
From 知念寛
sau
―――――――――
今から会えるか?
外で待ってる。






―――――――――







同じ気持ちでいてくれたんだ・・・・










過ぎていく時間。
見えない明日を心配する事なんてないんだ。
今この瞬間思いが通じていれば何も怖くない・・・
貴方が一緒だから・・・・








知「サワー」

「寛・・・・」

知「会いたかった・・・・」









END
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
task様大変お待たせした上グッダングッダンですみませんm(_ _"m)ペコリ
ご卒業おめでとうございます!


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あきゅろす。
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