18禁シーサー
知念寛 ゆうか様リク キリ番110000 09/07/08↑
絡めた指を放す時不安になる
いつもの事だって分かってるのに、寂しくなる
いつだって繋がっていたいんだ…
「今日泊まる?」
明日は仕事だと分かってるのに困らせたくなる、決まって貴方は優しく髪を撫でてあたしを諭す。
ダメな事は分かってる
優しくして…
あたしだけだって言って…
あたしだけに甘い声を頂戴…
満たされたい
貴方の愛に溺れたいんだ…
知「サワー、いつも言ってるば?」
「うん、ごめん」
知「そんなちらすんなって…」
泣きそうなあたしをぎゅっと抱き締めてくれる寛は今日も甘くて優しい、絡みつく優しさはあたしの不安をやんわり包んで溶かしてくれる
だから、離れるのが余計寂しくなる
我儘なのはわかってる、でもあたしの知らない時間がある事が不安で仕方がない
いつかこんなあたしを貴方は嫌になってしまうんじゃないかと思う
いつか寛が離れていく、そう思わずにはいられない程好きなんだ
愛されてる自信なんてないよ…
知「じゃや〜またな?」
「うん、お休み」
知「ゆくいみそーれ(^^)」
寛が帰った後はベッドに潜って一秒でも早く眠りたいと瞼を閉じる、起きていると寛の事ばかり考えるから・・・・
つくづく自分は幸せに浸れない女だと溜息をつく
明日も会いたいと言えば会えるのに・・・
時計の秒針の音がカチカチと進んで、また眠れない夜を越えて、ぼんやりとしたまま朝を迎える
「あ〜〜〜また眠れなかった・・・」
寛におはようのメールを送って仕事に向かった
『ゴーヤーさん、くまが出来てますよ?』
「え?」
『また寝てないんですか?』
「眠れないんです」
『眠れる方法を教えてあげましょうか?』
「そんなのあるんですか?」
『高く付きますが、ね?』
「じゃぁ、いいです!」
『そう、残念です。』
「木手さんいい加減あたしの顔チェックするの辞めてくれませんか?」
『俺の楽しみをとらないでください(笑)』
「変な事楽しみにしないでください!」
『(微笑)お詫びにお食事でもどうです?』
「木手さんのおごり?」
『ええ、』
「じゃぁ、ご馳走になろうかな。」
この人はうちの会社の社長の息子、ま、跡取りって訳なんだけど同じ年と言うこともあって、なんとなく仲がいい、と言うよりいつも突っかかってくる。
悪い人じゃないけど、何処か冷たくて意地悪で、寛とは逆の人間って感じ。
でも、あたしが凹んでる時を誰よりも早く気づいてちょっかいを出してくる・・・・
約束通りお昼は木手のおごりでソーキそばの店へ
カウンターでそばを食べ始めると、木手は口を開く
視線はどんぶりに注がれたままだけど・・・
『男と上手くいってないんですか?』
「は?」
『それとも上手く行き過ぎて寝不足なの?』
「はあああ?何言ってんですか?セクハラですよ」
『気分を悪くさせたなら謝ってもいい、、、、でも上手くいってないのなら相談に乗りますよ?』
いつになく真面目な声に、肩の力が抜ける
どうせ寛の事知ってるわけじゃないし少しだけなら・・・と少しだけ寛の話をした
木手は静かにその話を聞いてくれた。
『自分に自信がないから不安になるんじゃないんですか?キミは今のままで十分だと俺は思いますがね、不安になるなら努力しなさいよ。このままでは重い女ですよ(笑)』
「ごもっともです・・・(何もいえないじゃん)」
『ま、重いままで捨てられてくれた方が好都合ですがね・・・』
「え?」
『その方が面白いと言ってるんですよ!』
「っ、、意地悪!」
『ククッ・・・・何とでも言いなさいよ。困った時はいつでも言ってください、悪い様にはしないから』
「う、うん(こいつに相談したのは間違いだったか?)」
二人で会社に歩いて戻る、向かいの歩道からの視線にあたしは気が付かなかった・・・・
夕方まで忙しく業務をこなし定時で退散(^^)
1人になると急に会いたくなる、重たい女か…
会いたいなら素直に会いに行けばいいよね…
帰りにスーパーで買い物をして寛の家に向かったたまには押しかけたっていいよね…
【自信がないなら努力しなさいよ。】
木手の言葉が頭に浮かぶ。
インターホンを鳴ら「何の事?」
知「今日はもう帰れ、明日も仕事やっし!」
「・・・・・解った。」
帰りたくないって言ったら寛はきっとダメだって言うよね… でも側にいたい…
「ねぇ、今日さ…知「やっぱり帰るな。」
玄関まで歩いたあたしを強引に部屋に戻しぎゅっと体を寄せて寂しそうな声を降らせる…
甘い甘いキスを貰ってそのまま流される様にベッドに沈んだ…
何度も好きだと言って重なる肌に酔って、不安だった気持ちが溶けていく…
「寛…んっ…ハァっ…ゃ…ん…」
知「サワー、しちゅんさ〜ずっと傍にいろ」
「ん、、、っ…ずっ…と…?」
知「ずっとさぁ…ダメば?」
「ダメじゃないっ…よ…」
知「約束さぁ」
「うん…」
…約束…
事を終えてくったりと寛の腕に頭をおいて、二人天井を見上げた…
知「サワー」
「ん?」
知「今日なんで永四郎といたんば?」
「え、永四郎?」
知「わんのどうしやっし」
「え?木手さん?」
知「楽しそうなちらしてた…」
「…同じ会社なだけ」
知「それだけか?」
「うん」
知「………」
「なぁに?疑ってる?」
知「わん以外の男と二人っきりになるな…」
「ヤキモチ?」
真っ赤に照れた顔が可愛くて、不安だったのは自分だけじゃなかったと思うと嬉しかった。
好きだから不安になるんだよね…
知「サワー、かなさん…」
甘い言葉で満たされる、ずっと、ずっと一緒にいようね。
繋いだ手を放さないで、ずっと、ずっと…
END
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ゆうか様本当にお待たせした上ぬるくてすみません(;_;)
おまけ↓
木手の独り言
「もっと攻めるべきでしたかね…((微笑))まぁいい、喧嘩するのを待ちますかね…ククッ」
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