長編
嫉妬
ドキドキ登校から数時間・・・授業中も隣の木手が気になって仕方ない・・・
何をする姿もかっこよくて・・・・
好きだな〜
・・・昼休み・・・
「あんたゴーヤー?」
「だれ?」
「いいから来なよ!」
怖い化粧の女数人に囲まれ・・・強引に腕を掴まれ屋上へ・・・・
イタイ・・・
「あんた転校生の癖に何木手にちょっかいだしてんの?」
「はぁ?」
「生意気な!!」
「はぁ??」
「ウザいんだよ!」
「はぁ?????」
バシッ!!!
「木手に近づくなよ!」
イタイ・・・口切れた・・・・
バカみたいこいつら!
「あんた達悔しかったら木手君と一緒に帰ったらいいじゃん!」
「こいつ・・・」
この後はボッコボコ・・・
沖縄の女はシーサー並に凶暴だな・・・
でもみんな彼女ではない様だし・・・
負けない!!!!
ハブ並みに対抗してやろうじゃない!!!
気がつくとシャツは血まみれ・・鼻血まで・・・カッコ悪!!
とりあえずトイレ行くか・・・
一番近いトイレに・・・・・・
はぁ〜〜〜〜┐( ̄ヘ ̄)┌
シーサーのお出ましだよ!!
ドラマで見る個室に閉じ込め上から水攻撃!!
「ばーか!」
またまたドラマみたいな捨て台詞!!
ドラマではこの後ジャージ着たりしてるけど・・・教室までどうやって取りに行くの?
こんなびしょ濡れで?
とりあえず絞るか・・・・
ツメテ〜〜〜〜〜
教室に行くとまたまたドラマ!!ジャージがゴミ箱で切り刻まれています!!!
シーサーの仕業!!
弁償しろよ・・・まじで・・・
教科書も全部ない・・
かばんも・・・
もちろん!携帯・財布もない・・・・
今頃は焼却炉で燃やされてるかな・・・
「ゴーヤーさん?どうしたんです?」
「木手君・・・」
「貴方の所にだけ雨でも降ったんですか?しかもその口・・・切れてるじゃないですか・・・目も腫れてる・・・」
「・・・・」
「おや?かばんも教科書もないですね・・」
鋭い・・・
「風邪引きますよ!」
そう言うとタオルで髪を拭いてくれた・・・
「着がえは?ないようですね・・・」
これを着なさいよとテニス部の比嘉ジャージを貸してくれた・・・
「でも・・・全部濡れてるし・・」
「脱いだらいいでしょう!」
「えっ!!」
「俺は構いませんよ!」
そうするしかないよね・・・
「着がえてきます・・」
トイレに行こうとすると木手もついて来る・・・
「???」
「また雨が降ったら大変でしょ??」
トイレに入るあたし・・入り口で木手は他の子が入らないようにしてくれてるみたいだ・・・・
着がえたものの・・・
当然ぶかぶか・・・
裾を何度も折り曲げ個室から出た・・・
「くくくく・・・」
「笑わないでよ・・・」
「よく似合いますよ!」
「ごめんね・・」
「何がです?」
「ジャージ」
「構いませんよ!次は保健室に行きましょうか!!授業はどうせ受けられないでしょう?」
「はい・・」
保健室・・・・・・
「先生はいないようですね・・」
木手は手際よく手当てしてくれた・・・
「ありがと・・・」
「沖縄の女は怖いですね・・・俺が蹴散らしてあげましょうか?」
原因が何を言うか・・
分かってないのか??
「大丈夫!!」
「そうですか?」
「うん!!」
「ゴーヤーさんに何かあっては・・・・俺が・・・」
「えっ??」
「いえ!!」
「とにかく常に俺の見える所にいてくださいね!」
「はい・・・」
[前へ][次へ]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!