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長編
永四郎の恋 1  
・・・俺達も高校生になった・・・

平凡な毎日だ・・・・・


一つ変わったと言えば・・・・・



凛カノ「凛!!かえろ〜!」
凛「お〜!!わんはかえるさ〜!!じゃ〜や〜」




甲斐カノ「裕次郎!!」
甲斐「わんも帰る!」



木手「二人とも彼女ですか・・・知念君、タニシ君わたし達も帰りましょうか?」

知念「わんもチョット・・・ワリイ・・」

知念までも帰ってしまった・・・・女か・・?
しょうがないや〜・・・・・・タニシに限っては・・・
木手「タニシ君??」

タニー「永四郎わんは大丈夫さー!!」



少しほっとする・・・
しかし正門を出たところで・・・・





女「タニシ先輩!!あの〜チョット・・・・」

タニー「えっ!!わん?・・」



木手「構いません!行きなさいよ・・」








とうとう一人になってしまった・・・


はぁ〜〜〜〜
「なんでしょうね〜この孤立感は・・・・」


俺にだって気になる人くらいいるんですよ・・・・。

いつも立ち寄るコンビニ・・・・・・




「いらっしゃいませ〜!」



いつもレジに立つ彼女・・・年は20くらい・・化粧は薄く、長い髪が綺麗だ・・・。

だが俺はただの客に過ぎない・・・・

今日も飲み物を買っただけ・・・・・
俺は女のことになると情けない・・・

ゴーヤーサワーさんか・・・・・名札確認・・・一歩前進ですかね・・・・









コンビニの外でタニシを見かける・・・・
さっきの女・・・・

「タニシ君を甘く見てましたね・・・」









タニシの楽しそうな姿になんだかむなしくなった・・・・




こんな時は海にでも行きましょうかね・・・







岩場に腰を下ろして中学の時の事を思い出してみる・・・。

晴美の無謀な要求に潜り続けたこの海・・・

遠くに見える島まで泳がされたり・・・・

どんな時も乗り越えてきた仲間・・・

「冷たいもんですね・・・」


むなしく帰宅・・・・









次の日も、そのまた次の日も・・・・・・俺は一人帰路に着く・・・


気が付くとまたコンビニに立ち寄る・・・


「いらっしゃませ!」

????いない・・・
休みか・・・・



はぁ〜〜〜〜〜〜〜
かえろ・・・・









家に帰るなり・・・・
オカン「永四郎!今日凛ちゃん彼女と道の真ん中で喧嘩してたさ〜!」

「喧嘩くらい誰だってするでしょ!」

オカン「喧嘩する相手がいないのも寂しいさ〜!」

「うるさい・・・」

オカン「永四郎も彼女くらい・・・」
「うるさい!!!サッサと立ち去りなさいよ!!」


俺は何をイライラしてるんだ・・・









情けない・・・・





次の日・・・・・









凛「永四郎〜女心は難しいさ〜」
木手「・・・・・・・」

凛「永四郎〜〜〜」
木手「自分で考えなさいよ!」
凛「(w_−; ウゥ・・」

木手「そういう事は彼女がいる人に聞きなさい!!」

凛「そうする・・・」








なんか俺感じ悪い・・・・・???



放課後またみんな女と帰って行く・・・・・喧嘩中の凛を除いて・・・



凛「永四郎〜一緒にカエロ〜」

木手「結構です!」

凛「冷たいさ〜」

木手「寄るところがありますから・・・」

凛「どこ?どこ?わんも行く!!」

木手「付いてこなくていいですよ・・」

凛「永四郎なんか隠してる???」

木手「・・・・・・」

凛「((((((〃 ̄З ̄)ノ ウヒヒヒヒ♪」




仕方なく平古場と帰ることに・・・・・・

いつものコンビニに立ち寄る・・・・
そこにはゴーヤーと親しげに話す凛カノ(喧嘩中)

凛「なんでや〜がいんだば〜」
凛カノ「凛には関係ない!!」
凛「可愛くない女だな!」
凛カノ「(´;ェ;`)ウゥ・・・」


泣き出してしまった・・・・。

木手「平古場君・・・可愛そうでしょ・・・・」

凛「泣くなよ・・・」

ゴーヤー「早く仲直りしなよ!!」

凛「わんが悪かったさ〜」




何とか丸く収まった・・・


やっと笑顔になった凛カノがこれからみんなで海行こうと言い出す・
・・

みんな・・・?
俺もか?

ゴーヤー「着がえてくるね!」

もしやゴーヤーもか!!!!!!!


木手永四郎 16歳
チャンス到来!!!!!!!!






いざ!!!海へ!!

凛カノ「木手君紹介するね!彼女はゴーヤーサワーさん!最近仲良くなったの!」

ゴーヤー「木手君よろしく〜!!」

木手「木手永四郎です。」





まだ信じられない・・・。


ゴーヤー「木手君よくうちの店来てくれるよね!!」

木手「ええ!!」

覚えていてくれたなんて・・・・
好きな女の前だと喋れない自分がもどかしい・・・
俺もまだまだガキですね・・・・



ゴーヤー「みんな若くていいね〜!」

木手「貴方だってわかいでしょ?」

ゴーヤー「いくつに見える?」

木手「20くらい・・」

ゴーヤー「まじで!まじで!」

キラキラする瞳に心かき乱される・・・

木手「ええ!」

ゴーヤー「嬉しいな〜!!!」

ホントはいくつなんだ・・・?


ゴーヤー「あたし26だよ」

木手「ええええ!!」

ゴーヤー「そんなに驚かなくても〜」

木手「すみません・・・」
10歳も年上・・・・

ゴーヤー「10歳も離れてるなんてあたしおばさんだよね!!」

木手「俺は・・年なんて気になりませんよ・・・」

何ってんだ俺・・・


ゴーヤー「ありがと!!優しいね木手君は・・・」



可愛い女だ・・・・年上に可愛いは失礼かも知れないが・・・今まで見てきた女の中で一番・・・・そう思った・・・





凛「永四郎も泳ぐさ〜」

油断していた・・・不意打ち・・平古場に突き飛ばされ海に落ちた・・・


木手「平古場君・・・・・後でゴーヤーですよ!!」


凛「・・・・・・・」


ゴーヤー「気持ちよさそ〜〜!!あたしも〜〜〜!!」

そう言うと迷わず飛び込んできた。

ゴーヤー「深っ!!!」

沈みそうになるゴーヤーを助ける・・

ゴーヤー「ごめんね!!思ったより深かった!!」

木手「捕まっててください!」
ゴーヤー「ありがと!木手君ってさ〜」


ヾ(●⌒∇⌒●)ノ
凛「えいしろ〜〜〜〜!!」
ザブーーーーン
折角彼女が何か話そうとしてたのに・・・・
平古場・・・・・・・・・・・
凛「さいこ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」

凛カノも凛に捕まって泳ぐ・・・・







俺達は日が暮れるまでバカみたいにはしゃいだ・・・・・

凛「そろそろ帰るか?」
凛カノ「うん・・でもみんなびしょ濡れ!!」


ゴーヤー「ねぇ〜これからみんなうちこない?」


凛・カノ「行く〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」

なんて迷惑なやつらなんだ・・・

ゴーヤー「木手君も来るよね?」

木手「いいんですか?」

ゴーヤー「もちろん!!」



ゴーヤーの家は海からすぐ近く一人暮らしの小さなワンルームだった・・・


「お邪魔しマース!!!」

ゴーヤー「どーぞ!」

とりあえずみんな濡れた服をどうにかしなければ・・・

ゴーヤー「とりあえず着がえなきゃね!!」

そういうと着替えを出してきた・・・。

凛カノには自分の服を・・俺と凛には新品の男物・・・


ゴーヤー「新しいやつだから大丈夫よ!!」


26の女だ男くらいいても当然か・・・・


ゴーヤー「服乾くまで我慢してね!」

凛と俺はボクサーパンツにTシャツ・・・
いいのかこんな格好で・・・



泳ぎ着かれて凛と彼女はゴーヤーのベッドで眠ってしまった・・・
図々しいにもほどがある・・・・

ゴーヤーと俺はソファーでDVD鑑賞・・・・・


・・・・????
ゴーヤーを見ると今にも眠ってしまいそう・・・・

木手「ゴーヤーさん?俺にもたれていいですよ・・」

ゴーヤー「うん・・・・木手君・・・サワーでいいよ」

たまらなく愛おしくて肩を抱き寄せた・・・・

このまま襲ってしまいそうだ・・・・
俺もまだ16ですから・・・・


サワーの寝顔に理性を忘れそっと唇を重ねた・・・・・・・・







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