長編
ちゅらうみ
今日はバイトお休み。
帰ったら何しようかな〜(*ノノ)
そんな事を考えなから正門をくぐる。
バタバタバタバタバタババタ!!!!!!
後ろからものすごい急いで走ってくる足音。
「ゴーヤー〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」
振り返ると息を切らしてすごい勢いで走ってくる甲斐君の姿。
なんか思いつめた顔?
「どうかしたんですか?」
甲「いや!あの・・・・その・・・・これから暇?」
「はい!別に何も予定はないですよ!」ヽ(^◇^)/
甲「チョットわんに付き合って欲しいさ〜」
「いいですよ!」
甲「じゅんに?」
「はい!」
甲「じゃぁ行くさぁ〜」
ニッコリ笑った甲斐君に手を引かれずんずん歩く。
どこに行くんですかって問いにも内緒っていたづらっぽく笑う。
繋いだ手を少し意識しながらぎゅっと繋いで歩く。
背後に光る眼鏡がいるなんてあたし達は気付かなかった。
着いたのは海の見える小さな教会の裏。
夕焼けに光る海。
これぞ沖縄!!!って位の絶景!
「綺麗〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
甲「だろ?」
「こんな場所初めてです。」
甲「どうしても見せたかったさぁ〜ここはわんだけの場所なんば〜よ。一人になりたい時にここにくるやっし。」
少し真剣な顔でそう言った甲斐君の横顔に少しきゅんとした。普段は見せない顔。
あたしは海に沈んでいく夕日に心奪われながら立ち尽くした。
長年住んでいる沖縄なのに見慣れた海なのに、なんか違う世界にいるような錯覚に陥った。
甲「や〜はさ・・・・」
「ん?」
甲「や〜は今付き合ってる人いるんば?」
突然の言葉に呆然としながらも事実を述べた。
「いませんよ?」
甲「そっか。」
「甲斐君は?」
甲「わんもいないさ〜でも好きなイナグがいるあんに!」
「そうなんですか・・・・」
あたしの芽生え始めた?恋は終わったな・・・・
夕日がもう沈む。
どうかちゅら海の神様甲斐君の恋が叶いますように(○ `人´ ○)
甲「そろそろ暗くなるやっし!帰るさ〜」
「そうですね・・・・」
薄暗くなり始めた道を他愛もない話をしながら家路を急いだ。
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