長編
ゴーヤーマン
皿洗いに励む事一時間・・・・・
腰痛〜〜〜〜〜いq(T▽Tq)(pT▽T)p
甲斐君遅いな〜〜〜。
「お疲れ様です。」
厨房に入って来たのは10歳くらいは上に見えるチョット怖い人・・・・
何この髪型・・・・・
目つきワルッ!!!
ヤクザみたいなメガネだし・・・・
男「キミは?」
「ゴーヤーです・・・・」
男「昨日から入ったバイトと言うのはキミですね」
「よろしくお願いします。」
一応恐る恐る頭を下げる。
無愛想な顔・・・・
板前さんかな・・?
男「ぼ〜っとしてる暇があったらさっさと皿を洗ったらどうです?」
((o(>皿<)o)) キィィィ!!やなやつ!!
「はい・・・・」
無言のままひたすら皿を洗った。
洗っても洗っても終わらない(当然か・・・)
男「グラスが足りないと言ってますよ?」
「洗ってます!!!」
男「早くしなさいよ!」
煩い人だな・・・
何いちいち小言。
こっちだって頑張ってるし・・・・
男「煩いと思ってるでしょう?」
キランと光るメガネ・・・・怖っ!!
「思ってません!!!」
男「コレ汚れが残ってます。洗いなおしてください!」
カシャン!!!
今洗って籠においたグラスを一つづつチェックして洗い場に戻してくる・・・・・
ほんと嫌なやつ!!!!!!
店長か?????
男「遅い!!!!貸しなさい!キミが洗うのを待っていたら夜中になりそうです!」
(゜Д゜) ハア??まじムカツク!!!!!
「やります!!!あたしがちゃんと洗います!!」
男「じゃぁどちらが早く終わるか勝負しましょう。負けた人は何でもする!いいですね?」
「いいですよ!!!」((o(>皿<)o))
グラスの並んだ洗い場に燃え上がるオーラ・・・
ひたすら洗って洗って!!!!!この人にだけはなんか負けたくない!!!こんなムカツクやつ人生初めて!!!絶対彼女出来ないタイプだ!!!間違いない!!!!
くっそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!!!!!!!!
最後の一つにスポンジをつける。
男「ククッ・・・まだ終わらないんですか?」
(゜Д゜) ハア??って・・・・・・・終わってらっしゃる・・・・・・ショック☆<( ̄□ ̄;)>☆
男「手伝いましょうか?」
「いいです!!!!」
(#`皿´) ムキーーーー!
イライラするあたしに構わず泡のついたグラスをすすぎ始める大きな手・・・・長い指・・・・
全てを洗い終わって負けたショックから床にへばった。
男「俺の勝ちですね!」
なにこの勝ち誇った顔。
まぁ負けたけど・・・・・
何を要求されるんだろう・・・・・・
「何をすればいいんですか?」
男「そうですね・・・・では、ココの床を磨いてもらいましょうかね?」
「え・・・・?今から?」
男「負けたのは誰です?」
「あたしです・・・・・」
男「早く済ませてくださいね!」
ホント嫌なやつ・・・・・。
何様?
ってかホントにこいつ何者なの?
鬼だ!鬼!!
モップを持ち床を磨く。
その傍で男が見てる・・・・
サボりたくてもサボれないじゃん・・・。
明日も厨房だったら嫌だな〜〜〜(*ノ-;*)
男「もっと力入らないんですか?」
〜〜〜〜〜((((((ノ゜凵K)ノあぁまじ煩い!!!
一時間近く床を磨かされた・・・・
クタクタ・・・・
男「お疲れ様でした。」
見上げると意地悪な目がこっちを見てる。
こいつ嫌い。
コトンッ!
目の前に置かれたのは山盛りのから揚げ。
あたしの好きなから揚げ!!!!
いいの?食べていいの?ホントにホントにいいの?
男「食べなさいよ!俺の作った料理は美味しいですよ?」
確かに美味しそう!
こんな男が作ったとは思えないほどいい臭い!
ゆっくりと手を伸ばした。
怯えた迷い犬が餌を貰うように・・・・・。
パクッ。
「うまっ!!!!」
( ̄∇+ ̄)vキラーン
また勝ち誇った顔・・・・でも美味しい。
ホントに。ただのから揚げなのに・・・こんなに美味しいなんて!!!!!!チクショーーー悔しいけどゲキうまだぁ〜〜〜〜〜!!!!!!
甲「ああああああああああああ!!!!!何食ってるんばぁぁぁあ!!!わんも食べたいさ〜〜〜〜!」
休憩に来た甲斐君が厨房に入ってきてから揚げに飛びつく!
甲「やっぱり木手のから揚げは最高やっし〜〜〜!!!」
(; ̄ー ̄)...ン?
(・_・o)ン? (o・_・)ン? (o・_・o)ン?
きっ!木手!!!!!!!木手って木手って部長?
比嘉高のテニス部の???あの木手?
ゴーヤーマン???????
うそ・・・・・
この顔で高校生・・・・・・・・・
ありえない・・・・・
木手の顔から目が離せなかった・・・・
よかった変な事言わなくて・・・
殺されるところだった・・・(*ノ-;*)
木「ゴーヤーさん?どうかしましたか?」
「いえ・・・・」
コレがあたしと木手永四郎との出会いだった。
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