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長編
先輩・・・
次の日の昼休みあたしは机にお弁当を広げ友達とのお喋りに夢中だった。






「ゴーヤー〜〜〜〜〜〜!!!」







教室がざわつく振り返ると甲斐君の姿。

「あっ!!」

甲「一緒に飯食っていい??」

「え?」

友達「どうぞ!!」
ってオイ!!何勝手に返事してんのよ!!

甲「お邪魔〜〜〜〜〜!!!いや〜木手がうるさくてさ〜〜〜ひんぎってきたさ〜あい!今日バイトはいるんば?」


「はい・・・・」

甲「部活終わったらわんも行くやっし!」

「何時ごろ来ますか?」

甲「木手次第・・・・」

「木手さん???」

甲「部長さ〜〜〜〜」

「部長さん・・・・」



あたしは木手と言う人の存在を全く認識できていなかった。 甲斐君の説明ではゴーヤーマンらしい・・・
意味も分からずただなんとなく話を聞いていた。
ただニコニコと話してくれることが嬉しくて仕方がなかった。



「甲斐君・・・いや!先輩って呼んだほうがいいですよね!」

甲「裕次郎でいい!」

「え?でもあんまりです・・・・あたし1年だし・・・・」

甲「そうか?わんは別にいいあんに・・・じゃぁ学校では先輩でもいいさ・・・でも甲斐先輩ってなんかいいずらくないんば?」

「甲斐先輩・・・甲斐先輩・・・裕次郎先輩・・・?やっぱり甲斐先輩?」


甲「そんなに悩むなら甲斐君でいいさ〜どうせバイト先では甲斐君って呼ばないとまずいやっし!」

確かに・・・お客さんの前で先輩は呼べないな・・・


「じゃぁそうします・・・・」


甲「やべぇ!!もう教室帰んないと木手にくるされるさ〜じゃぁや〜〜〜!!!!」



「じゃぁ夕方お店で!!!」


バタバタと帰って行く甲斐君をよそにあたしは友達に囲まれ尋問を受けるはめに・・・・
タダのバイト仲間だって・・・・ホントに・・・
テニス部ってなんか怖いらしい・・・
特に木手永四郎は殺し屋と呼ばれるほどのこわ〜〜〜い人だとか・・・・














学校を追え一足先にバイト先に入った。
まだお客もマバラ。
店長から今日は厨房で皿洗いを言い渡され厨房に向かった。





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あきゅろす。
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