長編
犬
「ゴーヤーサワーです。よろしくお願いします。」
あたしの高校生活と同時に始まったアルバイト!
ガンガン働いて遊ぶぞ〜〜〜〜〜〜〜!!
あたしが選んだバイト先は居酒屋。
時給もかなりいいし、新しいお店で綺麗!
制服も可愛いし!
甲斐「よろしく!わかんなかったらわんに聞くさ〜」
「はい!!」
最初に話しかけて来てくれた人、甲斐裕次郎さん二つ上の18歳。
なんか犬みたいO(≧▽≦)O
可愛い人だな〜〜〜!
「「いらっしゃいませ〜〜〜〜〜〜〜!!!」」
マニュアルどうりに業務をこなす。
「ご注文はお決まりですか?」
注文どうりに機械のボタンを・・・・
ビィィィィィィィィィィィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
(;゜ロ゜)!!!!!!ぎゃああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!
なななななななななっ何この機械!!!!!!!!!!!!
甲斐「あい!!何やってるさ〜」
呆然とするあたしの手から機械を取ると・・・・
バシッ!!!!!!!!
!! (*゜ロ゜)ノミ☆(;>_<)
叩いたよこの人・・・・
とっ止まった・・・・・
ニヤリと笑う顔が頼れる男って感じだった。
甲斐「すみません!この子まだ新人なもので失礼しました。ご注文をお願いします。」
機械を手渡され急いで打ち込む。
ちばれよって小声で言ってその場を離れる甲斐君。
助かった〜〜〜〜〜〜ε=(。・д・。)フー
オーダーを厨房に送りホッとしたのもつかの間、忙しくなって休憩する暇もない。
体力に自信はあったが、さすがに足が痛い・・・
重たくなる足を引きずってテーブルのかたずけを始める。
トレイに積み上げる食器にグラス。
「よいしょ!!!!」
グラグラしながら洗い場に急ぐ。
甲「ゴーヤー!!」
ふっと軽くなる手元・・・
甲斐君が見かねて片方のトレイを持ち上げた。
良かれと思ったのだろうが・・・・
あたしは急に軽くなった片手にバランスを崩した。
スローモーションでグラスが床に落ちていく・・・・
割れるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
カラ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ンッ!!!!!!!!!!
(・_・o)ン? (o・_・)ン? (o・_・o)ン?
割れない??????
そっと目を開けると転がるグラス。
甲「悪い!大丈夫か?」
「何で割れて・・・・・・」
甲「これガラスじゃないんど〜〜〜!平気平気!気にすんなって!!!」
笑いながら拾い集める甲斐。
かたずけが終わると甲斐君と一緒に休憩に入った。
甲「ゴーヤーは高校どこなんば?」
「比嘉高です!」
甲「ぬ〜が・・・一緒か!!」
「え?」
甲「わんも比嘉高さ〜」
「そうだったんですか!びっくり・・・・」
甲「学校でも仲良くしよ〜な!」
「あっ!!はい!!」
甲「アドレス聞いていい?」
なんかすごくお兄ちゃんみたいで一人っ子のあたしには嬉しかった。
「はい!!」
赤外線でお互いのアドレスを交換した。
甲「裕次郎で登録な!」
「え???」
甲「いいやっし〜〜〜〜〜」
「はい・・・」
ニコニコホントに甲斐君の笑顔は元気になれる。
うちの犬そっくりだ・・・・・(失礼だよね・・・)
この後も何とかバイトをこなし12時で終了。
家までは歩いて20分。
ゆっくりと歩き出した。
甲「ゴーヤー!!」
学ラン姿の甲斐君・・・・・カッコイイかも・・・・・
甲「送ってくさ〜!」
「いいですよ!!そんな!大丈夫ですから!」
甲「家どっち?こっち?あっち?」
「あっちですけど・・・」
甲「わんも!同じ方向さ〜」
「じゃぁお願いします・・・」
こんな人がお兄ちゃんだったらいいのにな〜。
そんな事を思いながら一人顔をニヤつかせる・・・。
くだらない会話をしながら歩く、街灯も疎らな真っ暗な歩道。
家に着くとまた明日ってあたしの髪をワシワシ撫でて甲斐君は帰って行った。
乱れた髪を撫でながら玄関のドアを開けた。
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