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長編
部活   
転校2日目(親に送ってもらった。)











みんなあたしが分かるように頑張って標準語っぽく話してくれた。


「ゴーヤーさん部活は何するの?」

「まだ決めてないんだよね・・。」

「水泳!」
「バレー!」
「野球マネ!」
「バスケ!」
「吹奏楽!」
「卓球!」
「美術!」

いつの間にか周りであたしの勧誘が始まり、やがて取り合いになっていた・・・・












「どれにする????」









みんなに詰め寄られ困ってしまった・・・・。

















でも3年だし、あんまり長くはやれないんだよな。 そう思うと運動部はパスかな・・・
そんなこと考えながら無難に「考えとくね!」とみんなを交わした。











放課後またまた勧誘の嵐に・・・・・
とりあえず見学してみる事に・・・・・











野球部を見学した帰りテニスコートが目に止まる・・・・・・
覗いてみるとそこには木手の姿・・・・・・
昨日の顔とはまるで別人・・・冷たくて鋭い眼。
なんか怖い・・・・
ピリピリした空気に飲み込まれそうになり急いでその場を立ち去ろうとした・・・・・・



















「おい!!!!」
「やばっ!!」










何このハゲ親父・・・・・・・竹刀持ってるし・・・・・・ヤOザ???









腕を掴まれコート隅のベンチへ・・・

ハゲはベンチに座るなり・・・・・

「肩揉め!!!!!」
「「はぁ??????」」











「「「いいから揉め!!!!!!!」」」


「はぁ・・・」

なんか訳わかんないまま肩揉みさせられてるんですけど・・・・・

















「お前誰だ???」



このハゲ・・・・こっちが聞きたい・・・・









「ゴーヤーサワーです」

「何年だ?」

「3年です!」

「部活は?」

「昨日転校してきたばかりで、まだ決めてません!」

「じゃぁ今日から俺の肩揉みしろ!」

はぁ????????こいつまじなんなの??


「嫌です!」

「なんだと!!!!!!」

「そんなに怒鳴っても嫌ですよ!!!!」
ハゲよりでかい声で怒鳴ってやった!!!
何が楽しくてこんなハゲの肩揉み毎日やんなきゃいけないのよ!!!













あたしのでかい声にハゲも驚いた様子。





みんなも・・・・・・


って見られてる・・・
恥ずかしい・・・・・・・・・・・・・









とてもその場にいられなくて走って逃げた。

























もうあんな思いヤダ・・・・そうだ美術部にしよう!!!
結構自由だし!












こうして部活が決まった。









入部届を出して顧問に課題を言われる。
「なんでもいいから一枚書いてきてね。」

「何でも?」

「時間かかっていいからね!」


なんて優しい先生なんだ!!!!!!

職員室を後に教室へ

















もう帰んないと・・・・・・・・・・・・











ガラガラ〜〜〜〜
教室のドアが開く・・・























そこにはジャージ姿の木手・・・









「まだ帰ってなかったんですか?」

「入部届出したりしてたので、遅くなってしまって・・・」

「決まったんですか?」

「美術部にしました。」

「そうですか・・・」


なんか冷たい喋り方・・・コートで見
た鋭い目のまま・・・














「晴美と揉めていたのでテニス部に決められたのかと思ってました。」

「晴美??」


「ハゲですよ!」

「あ〜!!あの人って・・・」

「顧問です。」



・・・・・・・・・・








「先生なんですか?」

「一応ね〜」





あんなのが先生?
なんて学校なのよ!!!!!!!













「帰りますよ?」

「えっ?」

「どうせ一人じゃ帰れないんでしょう?」

「はい・・・」










ジャージ姿の木手はなんだか男っぽくて、少し乱れた髪もなんだかカッコよくて・・・・
なんだか心が落着かなかった・・・・。





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