長編
あたしの場所 完結!
あたし・・・・・どうやら死んでしまったのかな・・・・・
ふわふわ浮く体・・・・・・不思議な感じ・・・
飛びたい方向に飛べる!
気持ちいい〜〜〜〜!
あっ!
永四郎だ・・・・
さっきまでいた学校・・・・誰もあたしが見えない?
やっぱり死んじゃったんだ・・・
永四郎どこに行くのかな・・・・・
怖い顔・・・・・
あっ!教室に入った・・・・・
あたしは永四郎の後をふわふわと追う・・・・・・
「や〜の仕業?」
永四郎の視線の先には一人の女・・・
シーサーの中でも一番の嫌なやつ・・・・
「はぁ?なんのこと?」
「サワーに手を出させたでしょう」
「知らないわよ!」
「や〜以外にはいない・・・」
「変な言いがかりつけないでくれる?」
永四郎は女の耳元で何かを話している・・・
今・・・言わないと・・・・ココで同じ目にあわせますよ・・・・
俺の知り合い全てを集めて貴方を犯します・・・・・
永四郎・・・・・・
もういいんだよ・・・・もう・・・・そんな事しないで・・・
そんな事されてもあたしは汚れたまま・・・・
「っ・・・木手が悪いのよ!!!あんな子と仲良くするから!!!私の方が木手を好きなのに・・・なんで私を見てくれないの?なんであの子なの・・・・?」
はぁ〜〜〜〜〜
「言いたい事はそれだけですか?」
「・・・・っ・・」
「残念ですが俺は貴方には欲情しない・・・・早く男の名前言ってくださいな!」
冷たい目・・・あたしが見たことない永四郎・・・
「・・・・・1年の知らない奴・・・・」
「結構です」
そう言うと永四郎はその女の頬に口付けた・・・
「これからは大人しくしてなさいよ!」
「木手!!!!!!ゴーヤーが海で見つかったそうだ・・・」
担任が血相を変えている・・・・
当然だあたしは死んでるんだもの・・・
ココにいるんだもの・・・・・
永四郎は走り出した・・・・・
あたしは永四郎の背中を見送ると・・・・・
また光に包まれた・・・
次に目に入ったのは病院のベッドに寝ている自分の姿・・・
数人の医師に囲まれ最後の先刻を受けている・・・
泣き叫ぶ両親・・・・
ごめんね・・・お母さん・・・お父さん・・・・・・
バン!!!!!!
「サワー!!!」
冷たくなったあたしに永四郎が近づく・・・
「サワー・・・・なんで・・・・俺をおいて逝くんです・・・?なんで俺を待たずに逝ってしまうんです・・・・・俺はまだ何も貴方に伝えてない・・・・・サワー・・・・・・・・サワー〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」
永四郎・・・・・そんなに悲しまないで・・・・・
あたしずっと傍にいるから・・・・・
ずっとココにいるから・・・・・
「お願いします!二人にしてもらえませんか?」
医師も両親も席をはずす・・・・・
病室には冷たいあたしの体と・・・永四郎・・・そして誰にも見えないあたし・・・
「サワー・・・・・俺を置いてどこにも逝かせませんよ・・・っ・・・」
永四郎の瞳から零れ落ちる雫・・・・
「好きなんです・・・サワーじゃないとダメなんです・・・・戻って来てください・・・サワー・・・・俺の声が聞こえるんでしょう?サワー・・・・」
永四郎は冷たいあたしを抱きしめる・・・・
「サワー・・・キミの傷は俺が全て忘れさせて見せます・・キミ以外愛せないんです・・・・・・サワー・・・・・・・・・聞こえてるんでしょう・・・・さっさと戻って来なさいよ!!!!!」
永四郎・・・・・
ごめんね・・・・・・
こんなにもあたしを愛してくれてる・・・・
こんなに悲しんでくれてる・・・・・・・
永四郎・・・・・・
愛してる・・・・・・
永四郎の震える体をそっと後ろから抱きしめた・・・・・・
「サワー・・・・俺もすぐいきますよ・・・・・」
永四郎は冷たいあたしにそっと唇を重ねた・・・・・
暖かい永四郎の唇・・・・・・・
暖かい・・・・・
幸せ・・・・・・
暖かい・・・・・
暖かい?
(・_・o)ン? (o・_・)ン? (o・_・o)ン?
「サワー?」
目の前には永四郎・・・・・・
「サワー・・・・やっぱり俺の声が聞こえてたんですね?」
心肺停止から一時間過ぎてからの蘇生・・・
あたしはあたしの居るべき場所に戻った・・・・・・
死神も永四郎にはかなわなかったのかな・・・・・
もう離れない・・・・・
永四郎・・・・・
その後あたし達はずっと一緒だった!
もう誰にも邪魔されない・・・・・・
おしまい!
・・・・・・・・・・
変な終わり方・・・・
ゴーヤーサワー様!ありがとうございました!
よろしければ感想など掲示板にお願いしますペコm(_ _;m)三(m;_ _)mペコ
おまけ↓
その後聞いた話・・・
あたしに手を出した男は一年生でも有名なやりチン男・・・・
例の女から金で頼まれていたようだ・・・・
家出して捜索願が出されたそうだが・・・・
見つかってはいない・・・・
今頃はきっとどこかの部室の床下で骨まで砕かれているに違いない・・・・・・
「俺の女に手を出すからですよ!」
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