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長編
永四郎の恋 6 完結!
「もう何も心配しないで・・・・・俺が守りますから」
泣き続けるサワーを強く抱きしめた・・・・


ガチャ・・・
「永四郎!!!!」
バッ!!!

「はぁ〜〜〜お母さん・・・」

オカン「お邪魔だったさ〜〜〜」

永「チョット!座って・・・」

オカン「邪魔していいんば?」

永「彼女はゴーヤーサワーさん、今日からココに住みますからそのつもりでお願いします」

オカン「珍しいね〜あんたがお願いしますなんて、熱でもあるんば?」

永「真剣に言ってるんです!」

オカン「分かってるさ〜よろしくね」

サワー「初めましてゴーヤーサワーです・・・急にすみません・・・私に出来る事は何でもします。しばらくの間お願いします。」

サワーは深々と頭を下げた。

永「詳しい話をしておきましょうかね・・・。」

今までの経緯を詳しく話した・・・サワーの年齢にオカンは絶句したが俺が選んだ人ならと言ってくれた・・・。

親父やオバアも協力してくれる事になりサワーの顔にも少し笑顔が戻った・・・・・・・


夕食も済み部屋に戻ったところで晴美に電話で別れを言わせることにした・・・
このままずっと隠れる訳にはいかないから・・・・




サワー「もしもし」

晴「サワーどこにおるんば?さっさと戻って来い!」

サワー「・・・・・」
泣き出したサワーの手を強く掴みメモを差し出した・・・・



俺が付いてますから大丈夫!はっきり言ってやれ!!!




サワーはうなずくと涙声で・・・・

サワー「もうイヤなの・・・はるくんとはもう別れる!」

晴「またそんな冗談を・・・」
サワー「冗談なんかじゃない!もう殴られたくないの・・・もう疲れたの・・もうあたしを自由にして・・・」


晴「貴様・・・俺を裏切るんば?いい根性だ!殺してやるさ〜どこに隠れたって見つけ出してやる・・・・お前を匿ってるやつも皆殺しだ・・・・覚悟しとけ!!!」

プーップー・・・・・

サワー「どうしよう・・・・どうしよう・・・・・はるくんが・・・・・殺すって・・・みんな殺すって・・・・・永四郎・・・・・・・」

永「サワー大丈夫ですよ!俺はそんなに弱くない!」

サワー「でも・・・でも・・・」

サワーは怯えきっていた・・・・・

必ず俺が守り通す・・・・・・




俺たちは眠れない夜をすごした・・・・











朝・・・・・



オカン「永四郎!あんたは学校いくさ〜」

永「・・・・・」

オカン「早くいくさ〜!」

永「今日は行きません・・・」

オカン「フラ〜〜〜〜!お前が休んだら匿ってるってばれるあんに!さっさと出て行け!」


サワー「行って・・・あたし大丈夫だから・・・」

オカン「お母さんがいるから大丈夫さ〜!何かあったら携帯に連絡するさ〜!」


オカンの気迫に負け家を追い出された・・・
サワー・・・本当に大丈夫か・・・晴美も学校に行ってるだろうから・・・部活しないで帰れば大丈夫か・・・・・・・・・・・・・









授業なんて聞いてられない・・・携帯ばかりが気になってしまう・・・・・











夕方近くになった・・・・・・・



やっぱり俺が家を開けるべきではなかった・・・・・
晴美に見つかったらしい・・・


走って家に急ぐ・・・・・・









目の前にした光景はとんでもないものだった・・・
家中の窓ガラスは割られ、玄関の扉は破壊、
家具も何もかもが倒れている・・・・

「サワー・・・・サワー・・?お母さん!サワー!」

返事がない・・・・









まさか・・・連れて行かれた?









ガタン・・

奥の方で物音がする・・
「サワー!!!」


「手こずらせやがって・・・・・」


まさか・・・・










許さない・・・・
晴美・・・・・・








殺す・・・・・・















ズル・・・ズル・・・・











物置の前に行くと目を疑うような光景・・・・



信じられなかった・・・・・・












そこには金属バット・・・木刀・・・・
を持って仁王立ちしている人影



横たわる影・・・・










「お母さん!!!サワー!!!!!」









「いや〜〜〜なかなかてこずったさ〜!永四郎おそいやっし!お母さんがんばったさ〜」

バットを持っていたのはオカン・・・

木刀はサワー・・・


横たわっていたのは晴海・・・・





まぶや〜まぶや〜オカンがこんなに強いとは・・・・・
今後オカンに逆らわない事を俺は固く肝に銘じた・・・・

晴美を縛り物置にぶち込んだ・・・

家を片付けた・・・

永「何とかなりましたね・・・」

オカン「すっきりしたさ〜!」

サワー「本当に終わったんだよね?」

永「おわらせますよ!」





俺は一人物置に向かった・・・
バシバシ!!

「早乙女さん!!!!起きなさいよ!!!」


「ん・・・・貴様!俺の女だぞ!」

「今は俺のです!」

「木手・・・貴様!」

「無様ですね・・・お話になりません・・・」

「クッ・・・」

「女は鳴かせるもので泣かせるものじゃない・・・分かりませんよね貴方には・・・」


「俺は・・・諦めない・・・」


「まだそんな事言うんですか?困った人だ・・・・それでは沖縄の海を堪能してもらうしかないようですね・・・・」



ズルズル・・・・・



トラックの荷台に晴美を乗せオカンと海へ・・・



堤防の端に着いた・・・




「お別れです。早乙女晴美さん!」



一礼・・・・





オカンがスイッチを押すとリフトアップ!!!!




ずるずるっ・・・・

「やめろ!!木手!!頼む!!俺は泳げないんだ!」

「知っていますよ!」


「やめてくれ!木手!!頼む!」


「二度とサワーに近づかないと誓えますか?」


「誓う!!!誓うから!!!」

「沖縄から出て行ってくれますか?」


「分かった!!!」


「そうですか・・・交渉成立ですね!」


「うおおおおおおお!!!」


ドボ〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!

「少し遅かったようですね・・・・・まぁいいでしょう帰りますよ!」





その後晴美を見た人はいない・・・・







やっと幸せな毎日!
俺は練習に励み・・・・
サワーはコンビニに戻った・・・・








このまま永遠に幸せが続くと信じて・・・













信じてた・・・・・・











1年たった暑い夏の日
サワーは俺の前から消えた・・・・・






理由は何も分からない・・・・・
探す当てもなく俺の短い恋は終わった・・・・・・・





サワー・・・・今どこにいるです・・・?
俺は今も貴方だけを・・・・・愛しています・・・・・・・













おしまい
・・・・・・・・・・

あ〜〜〜〜〜も〜〜〜グッダングッダンですみませんペコm(_ _;m)三(m;_ _)mペコ


ココまで根気強く読んでいただき感謝感謝!でございますペコリ(o_ _)o))







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あきゅろす。
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