木手永四郎専用部屋(短編)
タブー 6/21↑
キミを抱いた後必ず襲ってくる虚しさはなんなんでしょうね…
隣でくったりと眠るキミはとても愛おしいですよ。
煙草に火を付けベッドにキミを残してベランダに夜風を求めた
澄んだ空気が心地よく、見上げれば無数の星が輝いている
その光を吐く煙で滲ませてそれが消える様をただ見上げた…
『サワーっ…』
こんなに愛しているのに…
どんなに俺がキミを引き留めても、痛いくらいに壊してしまっても、キミの帰る場所はここではない…
初めはお互いの欲望の為だった、サワーに触れる度俺は心乱されてキミに落ちていった
キミを連れて逃げられたら…
何度もそう思ったりもした…
奪えるのならば今すぐにでも…
サワーは3日後結婚する
15歳の俺にはどうすることも出来ない…
3日後
『木手君、来てくれたの…』
クラスを代表して控え室に花を届けに行った
「先生…とても似合っていますよ」
白いドレスを着た先生はとても綺麗だった、有難うと花を受け取った先生は少し潤んだ目をしていて、その場で抱き締めてしまいそうになった…
『木手君…』
「俺が、俺がもっと大人だったら、一緒に逃げてくれましたか?」
『永四郎、』
「俺は、、、、、、、、、いえ、お幸せに………先生」
短い恋だった…
奪い取る力がなかった…
先生との時間
忘れません
ずっと
ずっと
キミを思っています。
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