木手永四郎専用部屋（短編）
ドキサバ編
サバイバル生活も３日目・・・・・
帰りたいな・・・・・
たまらなく寂しくなった。
眠れない・・・・・
つぐみは・・・・・・・爆睡！以外に図太い？
つぐみは強いな・・・・
散歩にでも行こうかな・・・・。
薄暗い海・・・・・
月の光が寂しい心に浸みる・・・・・・。
波の音だけが響く・・・
真っ暗な海は今にもあたしを飲み込んでしまいそうだった。
砂浜に腰を下ろし海に視線止めた・・・。
「ホントに帰れるのかな・・・・」
いつもの元気なあたしはどこにもいない・・・こんな情況じゃ当然か・・・・・・
１４歳だし・・・・・
（会いたいな・・・・・・もう寝ちゃってるよね・・・・・・）
しばらく寂しさに浸る。
「ゴーヤーさん？」
「きゃあああああああああああああ！！！！！！！！！！！」
驚いて逃げる・・・・。
ヤダ追いかけてくる〜〜〜！！！！
腕を掴まれてさらにパニック！！！！！！！
「いやぁああああああ！！！！！！！！離してよ〜〜〜〜ﾊﾞｶ〜〜〜！！！！」
「ﾊﾞｶはキミでしょう・・落着きなさいよ！」
ぎゅっと抱きしめられた・・・・息も出来ないくらい強く・・・・
強く・・・・・
視線を上げると・・・・鋭い目の・・・黒豹・・・・
じゃなくて木手・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「すみません！驚かせるつもりでは・・・」
あたしは驚いたのと、会いたかったのと、安心したのと・・・・・色んな感情が一気にあふれ出して涙が止まらなかった・・・・。
木手は何も聞かずしばらく抱きしめてくれた。優しく強く・・・泣き崩れそうなあたしを支えるように・・・・
しばらくすると木手が口を開いた・・・
「大丈夫ですか？」
「・・・・・・・・・」
「ゴーヤーさん？」
「ホント大丈夫です！すみませんでした。」
「帰りますか？」
木手が腕を緩めた・・・
「もう少しココにいたいんです・・・・」
「困った人ですね・・」
二人でその場に座り込んだ・・・・・・
「沖縄の海・・・・・綺麗なんでしょうね・・」
「ええ！とても綺麗ですよ・・・」
「見てみたいな・・・」
「キミが望むのなら・・・・・・・・俺が・・・・」
「？？？」
「いえ・・・なんでもありません」
木手の瞳は優しくて、穏やかだった
「風邪引きますよ！」
そういって上着を肩に掛けてくれた・・・・
月の光に比嘉の白い線が妖しく浮かび上がる・・・・
「あたし・・・・木手さんといるとなんだか懐かしい気持ちになります・・・・ずっと昔から知ってるみたい・・・」
「俺もです・・・・・キミをずっと昔から知ってるみたいです・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「ゴーヤーさん？」
・・・・・・・・・・
「眠ってしまったんですか？？」
あたしはいつの間にか木手の肩に持たれ眠ってしまった・・・・。
「まったく・・・・こんな情況で眠るとは・・・・キミは・・・・・カナサン（愛しい）・・・・サワー・・・・・・どこまで俺を溺れさせるんです・・・・」
薄っすら覚えているのは優しい感触・・・・・
少し冷たくて・・・・・
どこか懐かしい・・・・
コノママジカンナンテトマッテシマエバイイ・・・
ハナレタクナイ・・・・・
体がふわふわして心地よかった・・・・
・・・・・・・・・・
目を覚ますと朝だった・・・・
昨日の出来事がまるで夢みたいに思えた・・・。
起き上がると比嘉の上着が掛けてあった・・・。
ＥＮＤ
ーーーーーーーーーー
なんだか切なく書きたかったのですが・・・・・
いかがでしたでしょうか？
ゴーヤーさんココまでお付き合いくださってありがとうございましたm(_ _"m)ペコリ
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