[携帯モード] [URL送信]

木手永四郎専用部屋(短編)
もも様リク(ほのぼの?) 2007/04/18↑
「寒くないですか?」

「うん・・・・」

卒業まであとわずか・・・・12月の沖縄は少し寒い・・・・・

こうして一緒に帰れるのも後数ヶ月・・・・・


「ねぇ・・・永四郎・・・」

「何です?」

「高校行っても浮気しないでね・・・」

「何ですか急に・・・」

「なんでもない・・・忘れていいよ・・・」

「サワー・・・何も心配ないでしょう・・・俺はサワーしか見ていませんよ?」


永四郎はいつもこうやってあたしを優しく安心させてくれる・・・・

あたしのくだらない我が儘だって聞いてくれる・・・・・

ホントに浮気なんてしたらあたし死んじゃうかも・・・・・・


「サワー?」

「ん?」

「俺以外の男には気をつけなさいよ!」

「はぁ?」

「俺だって少しは心配なんです・・・」

「うん・・・・」

付き合って1年喧嘩もしたけど幸せな毎日・・・

離れるなんて想像できない・・・・








次の日曜日永四郎がうちに来た・・・
宿題をするため・・・・

「わかんない・・・」

「どこが?」

「ココ・・・」

「本気で言ってるんですか?」

「ぅ・・・うん・・」

「はぁ〜〜〜〜これじゃ・・・俺と同じ高校はムリですね・・・」

「(´;ェ;`)ウゥ・・・そうだよね・・・・」


「ホラ・・泣かないで解いてください・・・」

「えいしろ・・・・あたし落ちちゃったらどうしよう・・・・」

「はぁ〜〜〜今そんな事言っても仕方がないでしょう?」

しょんぼりするあたしを困った顔で見つめる永四郎・・・・



「そんな顔しないでもらえますか?」

「(´;ェ;`)ウゥ・・・うん・・・」

「だからそんな目で見つめるなと言ってるでしょう!」

「(´;ェ;`)ウゥ・・・」

「もう・・・知りませんよ・・・」


永四郎のスイッチを入れてしまったようです・・・・・










数時間後・・・・・




「早く服着なさいよ!」

「疲れた・・・・」

「宿題まだ残ってますよ!」

「ムリ・・・・」

「ダメです!早くしなさいよ!」



シブシブ服を着て宿題・・・・・

「永四郎の意地悪・・・」

「俺はいつも優しいでしょう?」


優しいけど・・・・・激しすぎ・・・腰痛くて宿題所じゃない・・・・・
なんて言えない・・・・・・



「サワー・・・激しすぎましたか?」

「//////そう言う事サラッと言わないでよ・・・/////」

「クククククッ・・・」

「バカ・・・・」

こうやってあたし達の時間が過ぎてく・・・

一緒に学校行って、お昼食べて、部活して、一緒に帰る・・・

休みの日も一緒・・・・
幸せな幸せな時間・・・・
永四郎と会うために生まれてきた・・・・
ずっとこのままでいたいな・・・・・










あっという間に過ぎてしまった時間・・・







卒業式は終始号泣のあたし・・・・

「サワー・・・大丈夫?木手先輩のとこいきなよ!ボタン他の女に取られちゃうよ!!!!」

あんまり泣くあたしを心配する友達・・・

「うん・・・・また明日ね・・・」


校庭に出て永四郎を探す・・・・

いないな〜

キョロキョロo(゜д゜o≡o゜д゜)oキョロキョロ



あっ!!!

女に囲まれてる・・・・



ボタンはすでになくなっているみたい・・・
上履きや教科書、ジャージまでも次々になくなっていく・・・

永四郎好きな子って多いんだ・・・・・
かなり嫉妬・・・・
あたしの永四郎なのに・・・・

正門で待ってよ〜〜っと・・・・






正門の前に座り込んでいると・・・・・タニシ、知念、凛、甲斐の姿!
「お!!いたいた!ほれ!」
みんなの手のひらには袖についてたボタン・・・

「くれるの?」

「マネお疲れ!わった〜の事忘れないように持っとけ!」

「ありがと!」

「じゃーやー!」

「ばいばい!」

あっ!!タニーのは普通のボタンだ・・・・

貰い手がなかったのか??


「サワー」

「えいしろ・・・」

何もかも毟り取られた永四郎・・・・

「待ちましたか?」

「少しね・・・」

「帰りましょうか・・」

「うん」

差し出された永四郎の左手に捕まり立ち上がる・・・

こうして手を繋いで帰るのも今日が最後・・・・・

そう思うと泣けてきた・・・


「泣きすぎですよ・・・・」

「だって・・・・」

「困った人ですね・・・」

「永四郎は平気?」

「平気なわけがないでしょう・・・でも同じ地区にいるんだから・・・いつでも会えるでしょう?一年の辛抱ですからね!」

「うん・・・」

「少し大人になりなさいよ・・・・」

「子供でいいもん・・」

「体は大人なのにね・・・・」

「//////ばか//////」

ククッ

「笑うな!!!!」




「サワー・・」

「なに?」
急に足を止め引き寄せられ永四郎の中に埋もれる・・・・

「寂しいですか?」

「うん・・・」

「俺もです・・・」

「・・・・・・」

「来年絶対同じ高校に入ってもらいますよ!」

「ぅ・・・頑張る・・・・」


「これ・・・」

永四郎の手のひらにはボタンと小さな包み・・・・


「ありがと・・・」

あたしの分残しておいてくれたんだ・・・

「ちゃんと第二ボタンですよ!」

「うん・・・」

嬉しくて、嬉しくて、ニヤニヤしながら包みを開ける・・・・・









包みの中にはシルバーのリング・・・・







「えいしろ・・・・・」

「気に入ってくれましたか?」

「うん!」

永四郎の指にも同じシルバーのリング・・・・

「今はこれで我慢しなさいよ!」



幸せ・・・・・・















もつかの間・・・・ニマニマして玄関を開けると・・・鬼の様な母!!!!ヤバイ・・・・









「サワー!!!この成績はなんなの!!!!!!」


「・・・・・・すみません・・・・」



言い返せないほどの成績・・・・・



「3年になったら部活禁止!家庭教師つけるから!!!!」



お母さんの鬼!!!!


永四郎とも会えなくなっちゃう・・・・・









4月・・・・強制的に部活を辞めさせられた・・・・

永四郎ともなかなか会えない・・・・・



今日から毎日来る家庭教師・・・・
まじイヤになる・・・



「ただいま〜」

「サワー!遅い!先生もう来てるわよ!」

「まじ・・・・」

最低〜!

ガチャ・・・・・・



「お帰り・・・遅かったんですね・・・」


「えいしろ・・・・」

母「みっちりお願いしますね!」



「お母さん大好き!」

母「頑張って勉強しなさいよ!」

「うん!!!!!」









幸せ!!!!!






「キミはホントにバカですね!こんなのも解けないなんて・・・・予想外でした・・・・」


「ごめんなさい・・・」

「はぁ〜〜〜〜〜」









永四郎先生のスパルタ鬼の様な勉強のおかげげ一年後あたしは同じ高校に入れた!!!!
また一緒に手を繋いで帰れる!!!!!!










おしまい
・・・・・・・・・・
もも様こんなんですみませんペコm(_ _;m)三(m;_ _)mペコ
ほのぼの出来たでしょうか・・・・(/_<。)ビェェン















[前へ][次へ]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!