木手永四郎専用部屋(短編)
生まれ変わっても… (後編)編集8/23↑
気がつくとガラス張りの部屋にいた・・・
あれ???
死んだ????
ココどこ?
ガラスの向こうには人がいっぱい・・・
誰か来る・・・・
「サワー・・・」
ガラスの向こうには永四郎あたしの大好きな・・・・・永四郎・・・・
「永四郎・・・会いたかった・・・・」
ガラス越しに手を会わせ寄り添う・・・
「サワー・・・・キミはこっちに来てはいけません・・・迷惑です・・・」
「何言ってるの?永四郎・・・・・やっと会えたのに・・・・」
悲しそうな瞳・・・・
「戻りなさい・・・」
「イヤ・・・あたし永四郎の傍にいたい・・・・」
「駄目です。今なら間に合う!戻りなさい・・・・お願いです・・・・」
そういい残して永四郎は背を向けた・・・
「ヤダ・・・永四郎・・・逝かないで・・・逝かないで・・・・」
どんなにガラスを叩いても割れない・・・
永四郎は人ごみの中に消えてしまった・・・・
「永四郎・・・・やっと会えたのに・・・・」
「サワー!!!!サワー!!!!」
うるさい・・・
誰????
目も前には両親・・・そして知念と凛・・・・・・・
死ねなかったんだ・・・・・・
「なんで・・・なんで助けたの?もう少しで永四郎の傍に逝けたのに・・・・お願い・・・・殺してよ・・・・」
その後何度も何度も死のうとした・・・・
そのたびに永四郎は怖い顔で帰れと怒る・・・・・
永四郎はもうあたしを愛してないの?
あたしはこんなに愛してるのに・・・・
もう誰の言葉も聞こえない・・・
慰め・同情・生きろ・そんなのいらない・・・・・
忘れるなんて出来るわけない・・・・・・
毎日枯れる事のない涙を流し・・・殺せと暴れた・・・・
24時間母に監視され手足も自由にさせてもらえない・・・・
こんなにしても生きなきゃいけないの?
こんな状態で生きてるって言える?
あたし・・・生きてなきゃいけないの?
半年がたった・・・・
体重も40キロを切り、生きる屍のようだ・・・・・
歩く事も出来ず車椅子で連れまわされる生活・・・・
夢に永四郎が出てきた・・・・
この半年怖い顔だったのに・・・今日は優しい・・・・
あたしの愛した永四郎・・・・
次の日また母に車椅子で散歩だと連れ出された・・・
昨日の永四郎の顔が瞼に焼きついて離れなかった・・・優しい永四郎の顔・・・・
「お母さん・・・」
久しぶりの娘の声に母は涙した・・・
「あたし今幸せな気分・・・・」
「そう!よかった・・・・」
キキィ====!!!!!!!!!!!!!
静けさを切り裂く激しいブレーキ音・・・・・・・
振り向くまもなくあたしと母は宙を舞った・・・・・・
飛び出した子供を避けようとして車がつっこんできたのだった・・・・・・
次に目を覚ました時あたしは永四郎の腕の中だった・・・・・
「永四郎・・・・」
何も言わず微笑む永四郎・・・・
「サワー・・・・会いたかった・・・愛しています・・・」
「えいしろ・・・・」
もうガラスもない・・・・・
永四郎に触れる事が出来る・・・・
「永四郎今までなんであたしが死ぬのを拒んだの?」
「こちらの世界にもルールというものがあるんです!同じ死に方をしないと空間が分かれてしまうのです。キミが自害してしまえば永遠に離れてしまう・・・・・辛かったんですよ!キミを見ているのは・・・」
「ずっと見てたの?」
「ええ!見てました!」
「そんな気がしてた。」
「ククク・・・」
嬉しそうに笑う永四郎・・・・・
やっと会えた・・・・
「永四郎これからどうするの?」
「ココにいられるのはわずかな時間だけです」
「え??」
「魂は生まれ変わるのです」
「このままじゃいられないの?」
「そうです!」
「いやだ!永四郎と離れたくない・・・」
「離れるなんて言ってないでしょう?」
「どういうこと?」
「魂は親を選べるのです、これを見てください!」
差し出された鏡にはあたし達が生きた世界・・・・
「あっ!凛だ!甲斐も!知念のいる!随分大人じゃない?」
「ええ!向こうでは時間が流れてますからね!」
「この中から選ぶの?」
「ええ!父親・母親を自由に選べます!しかしその二人が必ずしもうまくいくとは限らない・・・」
「難しいね・・・」
「永四郎といるにはどうしたらいいの?」
「同じ親を選ぶか、仲のいい人を、親として選びます。近くに住めるようにね!」
「じゃぁあたしはこの人と、この人!」
「いいんですか?ほんとに・・・」
「うん!」
「じゃぁ俺はこっちにしましょうかね!」
ニヤリと顔を見合わせる!
「永四郎今度こそ幸せになろう!」
「もちろんです!」
二人で閻魔様に申請書を出す。
閻魔「よいか!お前達!記憶は2歳までしか持続しない!それまでにお互い接触するように!出会った時二人の幸せを保証しよう!」
「「はい!!!」」
再生申請書
木手 永四郎
ーーーーーーーーー
父 知念 寛
母 小林 優(知念の片思いの子)
ゴーヤー サワー
ーーーーーーーーーー
父 平古場 凛
母 新里 朝未(現凛カノ)
こうしてあたし達は再生した・・・・
期限は2年・・・・
記憶があるうちに永四郎と会わなければ・・・・
近所にいるはず!
母に公園を催促!!
「はいはい!!公園ね!」
ベビーカーに乗せられ公園へ・・・・・・
沢山の子供・・・・
ウザイ!遊んでる暇なんてないのよ・・・
こいつ・・・砂かけてきやがった!!!
ムカツク〜〜〜〜!!!
子供の世界は厳しい・・・・
ん?
向こうからベビーカーがくる!
あれは!!!!
プチリーゼント頭!!!
間違いない!!!!
慣れない体で歩いてベビーカーを制止!
「うばっ〜〜〜〜(えいしろ!)」
「おううううう(サワー!)」
「きゃうきゃう〜(永四郎可愛い!)」
「がう〜〜あ〜(そうですか?サワーもかわいいですよ!)」
親には分からない二人の会話!
父親同士が知り合いという事もあり、あたし達は兄弟のように仲良しで幸せな生活!
記憶が消えてもずっと傍にいるよね・・・・
永四郎・・・・愛してる・・・・・
おしまい
・・・・・・・・・・
変な話(〃^∇^)o_彡☆あはははは
皆さん命は大切に!
子供は親を選ぶと聞くので!
管理人は凛がパパだったらいいな〜と・・・・・・
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