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木手永四郎専用部屋(短編)
ケイピー様リク  2007/05/8↑(前編)編集8/23
海の近くに住みたい…


どうせなら暖かい所…



そんな不純な考えから選んだこの大学…


親の反対を押し切って一人暮らし



思いきり楽しもうと決めた!



青い海に青い空最高の沖縄生活のはじまり…
あたしの胸は子供みたいにドキドキしていた。







『琉球国際大学』



教室に入ると一番後ろの窓際に陣取った。
窓の外には海が見える…
最高!




ぼんやりしている間に次々に席が埋まり.あたしの隣には柄の悪そうなゴツいお兄さん…
今時その髪型って…
でもカッコイイかも…

あまり見ては悪いし抗議に集中…

「すみません…」


「え?」



「消しゴム貸してもらえませんか?」




エロい声……







「あの…構いませんか?」











ι(◎д◎)ノヾハッ!



「はい!」










あまりの素敵ボイスに我を忘れてしまった…


大きな手…


アンダーフレームの奥には吸い込まれそうな黒い瞳…


「ありがとうございました」

「いえ!」


名前くらい知りたいな…
┐(´〜`;)┌


あたし何考えてんだ…












あっ!消しゴムないんだよね… 次の講義困るよね…







あたしはカッターで消しゴムを二つに…












サクッ!














指が切れましたけど何か?









血が出てますけど何か?










痛いんですけど誰か?









滴る血...











グイッ










パクッ












ぎゅっ・・・










ゴソゴソ









ペタン






















えっ????









「なにやってるんです!大丈夫ですか?少しは慌てたらどうですか?」







一瞬の出来事・・・・




隣のお兄さんが・・・


綺麗な顔のお兄さんが・・・




あたしの指を・・・・






グイって・・・







パクッって・・・・









(*ノノ)キャッ(*ノ▽ノ)キャッ(*ノ▽゜)ゝチラッ(*ノ▽ノ)キャッ(*ノノ)キャッ





絆創膏まで・・・・









「ありがとうございます」



「いえ」





恥ずかしい・・・・
今さらこの消しゴム渡せない







あたしバカだな〜








気まずいし・・・







でも優しいな〜結構怖い人かと思ったけど・・・







なんだかぼ〜っとしてるうちに講義はおわってしまった。









次の教室に移動



また一番後ろの窓際に座り外を眺めた・・・





綺麗な空だな〜






海まだ行ってないな〜!





終わったら海いこ〜っと!







次々に席が埋まる

みんな友達とそろって楽しそう。

あたしの隣は空席のまま・・・







「ココ構いませんか?」


「はい」



「「あっ!」」







さっきのお兄さん!!!







今度の教室は少し狭くて右利きのあたしと、左利きの彼の腕はたまに触れる・・・





それにしても太い腕・・・


何かスポーツやってそう・・・



「どうかしましたか?」



「いえ!」

やばいガン見しすぎた・・・・




気まずいまま講義は終わり名前も聞けないまま海へと足を向けた・・・










綺麗な海!!!




思わず足だけ入って砂の感触を楽しむ。

沖縄に来て良かったな〜!








しばらくすると数人のガラの悪い男がワイワイ騒ぎながらこっちにくる・・・







絡まれてもイヤだし帰ろうかな・・・・










イタッ・・・







落ちていた貝で足の裏切れた・・・


((o(>皿<)o)) キィィィ!!今日はなんか血を見る日だな・・・・






仕方ない・・・
帰るまで我慢しよ〜









「チョット待ちなさい!」


数人の中から一人こっちに来る!!!!


急いで走り出す・・・










ガシッ!!!


「待ってください!」

ウソ!もう捕まっ・・

「放して!!!」

振りほどこうにもすごい力・・・





捕まれた腕が痛いくらい・・・・


逃げようとするあたしをその人は持ち上げた・・・・








「放してよ!!バカ!!!」


逆光でよく見えない顔・・・

メガネ・・・








ん?









んんんん????






「そんな足で歩いたら痛いでしょう?よく怪我する人ですね!」


また会っちゃった・・・


しかもまた助けてくれた・・・・






「すみません・・・」



「キミとはよく会いますね!」

「そうですね!」

「・・・・・」

また気まずいまま手当てされる・・・


「いいですよ!家まで送りましょうか?」

「え?」

「痛いんでしょう?」

「はい!」

その人は優しく笑ってあたしを抱き上げた。

一緒にいた数人の男に別れを言うと車に向かった・・・







名前くらい聞かないと・・・・








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