木手永四郎専用部屋（短編）
椿様リク 2007/05/9↑（後編）編集8/23
靴箱まで行くと甲斐がいた・・・・
「サワー？どうしたんばぁ？」
「甲斐・・・ぅ・・・うえ〜〜〜〜ん」
なんか急に我慢できなくなって甲斐に泣きついてしまった・・・・
甲斐の胸に埋もれて止まらない涙を流した・・・・
甲斐はオロオロしながらも抱きしめてくれた・・・・
木手に見られているとも知らずに・・・・
「サワー・・・もう泣くな・・・まだ直接嫌いって言われたわけじゃないやっし！なっ？」
「甲斐〜〜〜」
泣き続けるあたしを甲斐は必死に慰めてくれた。
「サワーこのままだと後悔するさ〜！」
「ﾑﾘだよ・・・だってさっき女の子に俺でいいんですか？って言ってたもん・・・」
「でも・・・いいって言ってたわけじゃないやっし？」
「同じだよ・・・」
「じゃぁわんが永四郎に聞いてやるさ〜！」
「え？」
「彼女できたんば？って聞いてやるやっし！」
「・・・・」
「もし出来てなかったら告れよ！」
もし出来てなかったら・・・・
「うん・・・」
あたしの返事を聞いてココにいろよって甲斐は教室に走り出した・・・・
「永四郎！」
「なんです？」
「彼女出来たんば？」
「はぁ？急になんです？」
「いや・・・・その・・・・」
「出来たのは甲斐君の方でしょう？」
「わん？」
「ええ！」
「わん出来てないさ〜！」
「隠さなくてもいいですよ！」
いつにも増して木手は不機嫌だった・・・
「サワーの事？」
「ええ！」
「ちっ！違うさ〜〜〜！サワーは、や〜の事が・・・」
木手のメガネが光る・・・・
壁際に追い詰め甲斐の胸倉を掴み問い詰めた・・・
「どういう事なんです？詳しく話してもらいましょうか？」
こんなやり取りがあっているとは知らず・・・なかなか帰ってこない甲斐・・・
なんだか不安になって甲斐にメールを打った・・・
ｔｏ 甲斐
sub
ーーーーーーーーーー
ゴメン帰るね・・・
ホントゴメン・・・
後でメールしてね
ーーーーーーーーーー
送信！
返事を聞くのが怖くて帰ることにした・・・。
彼女出来たなんて聞きたくない・・・
教室・・・・
「・・・・というわけさ〜」
甲斐の携帯が光っていた・・・・
「そうですか・・・」
やっと木手から開放された甲斐は携帯を開いた・・・
サワーからのメール・・・
「永四郎はサワーの事どう思ってるんば？」
「甲斐君に言う必要はないでしょう？」
「サワー帰っってしまったさ〜 永四郎今ならまだ追いつけるやっし！ 早く行った方がいいさ〜 好きなら・・・・」
甲斐の言葉に永四郎は・・・・
「まだ仕事がありますから・・・」
と席に着いた・・・
「永四郎・・・それがや〜の答えか？」
「・・・・」
「じゃぁわんが追いかけてもいいんば？わんがサワーを好きになってもいいんば？」
ガタン！
プリントを揃え甲斐に渡す・・・
「これ職員室にお願いできますか？」
甲斐の返事を待たず木手は走り出した・・・・
もうすぐ家・・・・
甲斐からのメールはない・・・・
明日から学校行きたくないな・・・
「ゴーヤー！」
振り返ると息を切らした木手の姿・・・
「木手君どうして？」
「待っててと言ったでしょう？」
「ごめんなさい・・・」
「早とちりしないでもらえますか？」
「え？」
「俺は欲しいものは奪い取ると言ったでしょう？」
そう言ってあたしの腕を掴んで引き寄せた・・・
「俺が欲しいのはキミだけです・・・」
「でも・・・さっき・・・」
「あれは・・・俺でいいのか、俺がいいのか聞いただけです・・・彼女は俺でいいと言いました・・・俺は・・・・俺だけ愛してくれる人でないとﾀﾞﾒなんです・・・キミは俺だけでしょう？」
「うん・・・」
「俺もゴーヤーじゃないと嫌です」
こんな言葉が木手の口から聞けるなんて・・・
嬉しくて・・・・
夢見てるみたい・・・
夢ならどうか覚めないで・・・・・
木手の鼓動に耳をあてたまま・・・・・
「好きですよ・・・今日から俺の者です・・・サワー・・・」
おしまい
ーーーーーーーーーー
椿様リクありがとうございましたm(_ _"m)ペコリ
こんな形で・・・・すみません・・・・
ご希望に添えましたでしょうか？
m(_ _"m)ペコリ
今後とも宜しくお願いします(o*。_。)oペコッ
［前へ］［次へ］
携帯モード]
[
URL送信]