木手永四郎専用部屋(短編)
椿様リク 2007/05/9↑(前編)編集8/23
ずっと好きだった...
木手君...
一年の頃から同じクラス・・・特に仲がいいって訳じゃないけど・・・
あたしはいつも目で追いかけてる・・・
怖そうだけど、たまに優しい顔で笑う・・・
成績もいつも上位で運動神経も抜群!
「なんであんなのがいいんばぁ?」
こいつは甲斐裕次郎。
何かとあたしに絡んでくる・・・。
木手君と同じテニス部
あたしの知らない木手君の話を沢山してくれる・・・・
「いいじゃん別に・・・」
「わんの方がかわいいば?」
「はいはい!」
甲斐は犬みたい・・・
子犬みたいに人懐っこくて、シッポが付いてるみたいに表情豊か!
確かにかわいい!
でも木手君のあの鋭い瞳、高貴な顔、鍛えられた身体・・・・
かっこよすぎる!!!!
「告ればいいやっし!」
「ムリ・・・」
「なんで?」
「振られたら気まずい・・・」
甲斐とはいつもこんな会話、ピュアな甲斐に相談しても何の解決にもならないが・・・・
女友達のようにあたしの話を聞いてくれて居心地は悪くない!
永「甲斐君!」
甲「永四郎!」
木手君だ〜!
永「ゴーヤー邪魔していいですか?」
サワー「うん////」
(カッコイイな木手君!なんでこんなに綺麗な顔なんだろ・・・ヤバイ!よだれ出ちゃう!)
永「今日はこのメニューをやっておいていださい!」
甲「え〜〜〜〜!こんなに???」
キランッ!
永「何か文句でも?」
甲「まぶや〜まぶや〜」
永「甲斐君!ゴーヤーくわすよ!」
甲「それだけは・・・・勘弁!!!」
クスクス・・・
思わず笑ってしまった・・・
永「ゴーヤー? 笑うとこではないでしょう?」
サワー「クスクス・・ごめん・・・」
はぁ〜〜〜〜
困った顔であたし達を見下ろす・・・
永「二人は随分仲がいいんですね?」
甲「当然!わんとサワーは・・・・なんでもない・・・」
永「そうですか・・・」
そう言ってスタスタとどこかに行ってしまった・・・
なんか誤解された???
甲斐のバカ・・・・
付き合ってるとか思われちゃったかな・・・
放課後あたしは忘れ物を取りに教室に行った・・・。
「木手君?」
「ゴーヤー どうしたんです?」
「チョット忘れ物!」
「そうですか・・・」
「木手君は?」
「俺は委員会の仕事です!」
何気に木手の机の前に座って眺めた・・・。
綺麗な字。
長い指。
木手の仕草に思わず見とれてしまった・・・。
「ゴーヤー?」
ハッΣ(゜ロ゜〃)
「なに?」
「帰らないんですか?」
「邪魔?」
「ええ!少し・・・」
かなりショック!!!
「ゴメン・・・」
席を立とうとすると・・・・
「ウソですよ!構いません!」
クスクスと笑う木手・・・
「木手君も冗談言うんだ・・・」
「すみませんつい・・・ゴーヤーを見てるとからかいたくなるんですよ!」
「ひど〜〜〜〜っ」
何気ない会話・・・
すごく幸せ〜〜〜〜!
「手伝ってくれますか?」
「うん!」
教室に二人っきり!
頑張ってお手伝い・・・
どうでもいい話をしながら・・・
こんなにも仲良く話すの初めて!
こんなに近くにいるのも初めて!
木手がこんなにも優しくあたしに笑いかけてくれるなんて・・・・
大好き・・・
「ゴーヤー・・・・」
「何?」
木手の目が急に真剣になった・・・・
あたしの心臓はドキドキ・・・
「甲斐君と付き合ってるんですか?」
「え?違うよ!」
ぎゅっ・・・
木手の左手があたしの右手を捕らえた・・・
「俺は欲しいものは誰の物で在ろうと、奪い取るつもりです・・・・」
どういう意味???
「木手くn・・・」
ガラッ!!!!!!
さっと手を離す・・・
「いたいた〜〜〜〜!木手君チョットいい?」
確か4組の・・・
学年の中でも人気の可愛い子・・・・
邪魔しやがって・・・((o(>皿<)o)) キィィィ!!
「なんです?」
不機嫌そうに答える木手・・・
「チョット・・・」
手招きされる・・・
「ゴーヤー・・少し待っててください・・・」
「うん・・・」
木手は、その子と教室を出て行った・・・
気になる・・・・
待っててって言われたけど・・・・
あたしの足は動いてしまった・・・・
階段下で話し声・・・
「付き合って!」
「俺でいいんですか?」
聞かなきゃよかった・・・・
俺でいいんですか=OK
そうとしか思えない・・・・
急いでカバンを掴み走り出した・・・・
あたしってば・・・腕捕まれたくらいで何いい気になってたんだろ・・・・
何期待してたんだろ・・・・・
木手があたしなんかを好きなわけないじゃん・・・・
あたしバカだ・・・・
勝手に思い込んで・・・
勝手に傷ついて・・・
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