木手永四郎専用部屋(短編)
BD 2008・11・9
今年こそは一緒に居られると思ったのに。
11月8日午後11時、もう彼此4時間永四郎を待っている
一緒に9日を迎えるため・・・
去年は当日平古場君や甲斐君とご飯に行ったっけ、永四郎抜きで・・・
永四郎の誕生日なのに、待っても、待っても永四郎は来なくて諦めて平古場君と甲斐君とご飯に行った。
永四郎が店に来たのは0時を過ぎた頃。
永「来年は12時きっかりに二人でお祝いしましょう」
そぅ騒がしい店内で約束したのに・・・
私は一ヶ月前からプレゼントは何にしようとか、ケーキを作ろうかとか、何処かに出かけるとかいろんな事考えてた。
仕事が終わったら待ち合わせして、きっと永四郎は「今年は遅刻しませんでしたよ?」って言うんだって
0時には一番におめでとうって言うんだって、一人で勝手に思ってた。
現実は甘くなくて、夕方のメールには
11/8日18:29
木手永四郎
(non title)
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仕事で少し遅れま
す。
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これだけ、電話しても一向に繋がらない。
あたしは待ち合わせの場所で、気の早いイルミネーションをただぼーっと眺めてた。
最初の一時間は仕方がない仕事だからって思った。
二時間経つと寒くて少し寂しくなった。
三時間経つと帰ろうか迷った。
四時間にもなると腹が立ってきた。
折角プレゼント買ったのにな・・・
時計は0時まで残りわずか、相変わらずメールも来なければ電話も繋がらない。
いい加減もぅ呆れて来た、
(もう、帰ろ。)
空を見上げて息を吐いた。
家に着いたのは11時40分、永四郎の誕生日まで残り20分か、まだこんな事考えてる自分が少し馬鹿らしかった。
あの人にとって誕生日なんてそんなに大切じゃないのかもしれない。
明日渡せばいいか・・・
紙袋をテーブルに置いてベッドに転がった。
時計の針は規則正しく時を刻んでいく。
一緒に居られないならせめてメールだけでも送ろう、そう思って携帯を開いた。
宛先 木手永四郎
件名
添付
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Happy Birthday
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0時まであと一分。
時計の針を気にしながら送信ボタンに手をかける
もう少しで9日になる。
10、
9、
8、
7、
ピンポーン♪
6、
( ̄ェ ̄;) エッ?
慌てて玄関に走る、後5秒
4秒
ガチャッ!! 3秒
2秒
ぎゅっ・・・・ 1秒
冷たい手が私を包んで、冷え切った体が熱を奪う。
息を切らしたままで・・・
0
永「12時です、間に合いましたね?」
「Happy、Birthday 永四郎」
永「サワー遅くなってすみません。」
この人のこう言う所に惚れたんだ。
永四郎お誕生日おめでとう。
来年も一緒にお祝いしようね?
END
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木手様お誕生日おめでとう!
貴方に出会わなければ一生ゴーヤーなんて食べなかったわ!!
一花
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