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その不器用さが愛しくて(恋白)
眞柚様との相互記念。

本人様以外持ち帰り禁止。







「恋次」
書類の山に埋もれてグッタリした恋次に、白哉はいつもよりか穏やかな声で呼び掛けた。
仕事が遅いから注意でもされる頃だろうと、内心ビクビクしていたものだから、予想外過ぎて逆にビビった。

「うおビックリした…な、何スか?」
「今日は働き過ぎだ、もう休め。」
「は…何言ってるんスか、俺まだ全然働いてませんよ、充分体力有り余って…」
「聞こえなかったのか、私は今休めといった」
少し声が冷たくなった。

――……素直に従おう。


書類の山の向こうに光る瞳を見た瞬間、恋次は直感でそう思った。

「リョーカイ。じゃ、お疲れ様っス」
「ご苦労」

恋次が部屋を去った後、白哉は寝ずに二人分の執務と戦っていた。

その書類の量と言ったら。

日が暮れた頃に恋次の分も片付け始めてから、全てが片付いたのは日が昇り始めた頃だったという。




次の朝、流石に心配になった恋次が集会開始時間より前に部屋へ向かうとそこには。
恋次の分も含め、書類の山は全て片付けられ、白哉の机に積まれていた。
その奥には、筆を握ったまま机に突っ伏して眠っている上司の姿。
貴族の当主らしからぬ姿に思わず、声を失った。

「…………………ってそんな黙ってる場合じゃねェ!隊長、こんな所でなんか寝てたら風邪引きますよ!」
「ん……」
目が覚めてから、自分が何処で寝ていたかに気付いたらしく、辺りを見回して白哉は大きなため息と共にガックリと肩を落とした。
「はぁ……………」
「そ、そんなに落ち込まなくても…スイマセン、俺やっぱ昨日は手伝うべきでした」
「私が下がれといったのだ、気には留めるな。それに昨日お前は風邪を引いた吉良の代わりに檜佐木と現世に赴いていたと聞いた。」
「………隊長」

少し疲れて眠そうな表情は、少し照れ臭そうで。おまけに頬が赤いのが気になった。
「…これから更に忙しくなる。疲れて、休まれでもしたら困る。それだけだ」

冷たい視線で帰れといわれたのは、自分が邪魔だったからでは無く。
白哉なりの不器用な優しさだった。
逆に照れ臭くなり、頭を掻く。

「ども…。」
「礼は要らぬ。昨夜は私一人でも出来る仕事をやったまでだ…。今日の日程だが…定例集会は昼より開始、恋次はその前に現世へ赴き黒崎へこれを渡しに行くように」
恋次に書類を渡して立ち上がる。
「リョーカイっ。隊長は……?」

まさか仕事を始めるなんて言わないかと心配していたが、返って来たのは意外な答えだった。

「私は昼まで寝る」
「………はい、おやすみなさい!」



「白哉が?超意外だなオイ…今日は大雨でも降っかな?」
「ははっ、言い過ぎだろ!」
「だって珍し過ぎだしよ…しっかし白哉も可愛い所あるんだな…」
「何真顔で言ってんだよ!?」
「嫉妬してんのか?」
「誰が!!」

話はどんどん盛り上がり、気付けば昼過ぎ。
「ヤベェっ!じゃあな一護、また遊びに来るぜ」
「おう、じゃあな」

遅刻かと思い急いで戻った恋次だったが


白哉はまだ、深い眠りの中だったという。






FIN...




》》》
薄れ行く意識の中で書いたので不安です(泣)
これはあれです
今流行りのツンデレとかいう……
うちの浮竹やローズは素直な子なんで、こういうのは白哉だと書きやすい。

相互記念リクで恋白との事でしたので眞柚様へ捧げました☆

改めまして相互&リク有難うございました!


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あきゅろす。
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