批評想草 第二十作目A ■この作品の問題点 @よくある話 この作品は、ジレンマを抱く少女がある出来事と出会うことで成長するという、よくある内容のものでした。ジレンマの中身も絵がかけないという、ありきたりなものです。 ありきたりな設定を使用することは別にいけないことではありませんが、そこに個人の特性を含めなければなりません。どこかきいた話だけでは、読者の印象に残る作品とはならないからです。 また、簡単にジレンマを乗り越えてしまうとリアリティがなくなり、「そんなに簡単に物事が進むはずがない」と読者の失笑を買ってしまいます。 「良い話だった」だけで終わらせない工夫を施すようにしなければなりません。 五感を働かせることはその一環になります。 [前へ][次へ] [戻る] |