絶チル小説
E
超能力が無くなったこと以外には、智尾の容態に変化はなく、この日は解散することとした。
賢木「とりあえず明日の朝一で再検査、それから復帰プログラムに移る。」
皆本「僕も家に戻るよ。一応、着替えが少しだけ待機室にあるから、自由に使ってくれ。」
智尾「は…はい…。」
賢木の言うように、翌日からの再検査に備えるため、この一晩はバベルに居座ることとなった。
保護者である皆本や賢木の管理下から離れることになるが、バベルの方が対超能力者用の設備は整っている。
今後、兵部の襲撃が再来する可能性を考慮し、護身の観点からも有効と判断した。
薫「あたしらも学校が終わったらすぐ来るからよ!」
葵「ちさとちゃんや東野も待っとるさかい、頑張ってや!」
智尾「……あぁ。」
薫と葵は学校について話題を提供し、これからの課題に挑む智尾を励ました。
智尾の顔色は良くなかったが、何とか2人に対し、気丈に振る舞った。
紫穂「………。」
そんな中、紫穂だけは智尾の励ましに加われなかった。
先程の智尾との対話を経てから、何か悪いことをを予感していた。
この時、既に智尾の心は決まっていた。
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