絶チル小説
それぞれの想い……智尾
智尾「………。」
バベルにもパンドラにも、これ以上、迷惑を掛けたくなかった。
僕が兵部京介に攻撃をしたところで、パンドラに戻れるわけはなくなったし、超能力がないなら、バベルに居られる理由もないんだ…。
すまない…みんな。
…そして、紫穂。
ただ……あのイルカが言っていた。「生きて未来を見届けろ」って。
あのイルカが何を知っているのか……そもそも何者なのかも分からなかった。
でも、今の僕に必要なことを言ってくれた気がする。
バベルもパンドラの仲間も居なくなったけど、僕にあるのは超能力だけじゃない。
この体があるだけで何かが出来るはずだし、誰かが喜んでくれるかもしれない。
ここで投げ出したりなんかしない。
明日にでも、明後日にでも、その先の未来にでも、もしみんなに会えたら、頑張ってると胸を張れるような人になろう。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!