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絶チル小説
それぞれの想い……智尾
智尾「………。」









バベルにもパンドラにも、これ以上、迷惑を掛けたくなかった。



僕が兵部京介に攻撃をしたところで、パンドラに戻れるわけはなくなったし、超能力がないなら、バベルに居られる理由もないんだ…。






すまない…みんな。



…そして、紫穂。









ただ……あのイルカが言っていた。「生きて未来を見届けろ」って。






あのイルカが何を知っているのか……そもそも何者なのかも分からなかった。



でも、今の僕に必要なことを言ってくれた気がする。









バベルもパンドラの仲間も居なくなったけど、僕にあるのは超能力だけじゃない。

この体があるだけで何かが出来るはずだし、誰かが喜んでくれるかもしれない。






ここで投げ出したりなんかしない。

明日にでも、明後日にでも、その先の未来にでも、もしみんなに会えたら、頑張ってると胸を張れるような人になろう。

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