絶チル小説
それぞれの想い……皆本
賢木「あいつらは大丈夫だったのか?」
皆本「あぁ、すんなり聞いてくれたよ。」
僕はチルドレンに、智尾くんが居なくなったことを伝えた。
騒ぎ出すかと思ったけど、「智尾くんが決めたことだ」と理由を話したら、納得してくれたようだった。
もっとも、本当のところでは腑に落ちてないだろうけど…。
智尾くんにしてやれることは全てやった、つもりだった。
それでも智尾くんがバベルを去ってしまったのは、紛れもない事実だ。
僕らに、自分がパンドラの仲間だと打ち明けてくれたのも、最後まで本当に悩んでいたのだと思う。
管理官の強引なやり方もあったけど、それでも逃げずに告白してくれた。
チルドレンと戦った後、智尾くんはバベルに居残ると言ったけど、もしもあそこで「パンドラに戻る」と言っても、僕はきっと納得しただろう。
しかし何より……兵部は未来を変えることに執着し、それを実現させる手前まで来ていた。
あの時見せたのは、薫と僕が対峙する未来ではない、また違う映像だった。
伊−九号中尉に初めてあの未来を見せられた時と同じ……トラウマになりそうだった。
でも僕は絶対に諦めない。
兵部にも……そしてあの未来になんか、決して屈しないぞ。
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