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絶チル小説
A
検査終了後、一同は場所を医務室に移した。



智尾にとっては、蕾見に正体を見破られた直後に連れて来られた場所であり、皮肉を感じつつ、あまり居心地は良くなかった。






その中でも、智尾はまず頭を下げるべき人物が居た。









智尾「桐壺局長…その…」

桐壺「よく戻ってきた、エルフよ。それだけで良い。」



医務室で合流した桐壺だった。

言葉は見つからなかったが、贖罪(しょくざい)の気持ちを露にする智尾に対し、桐壺は何も追及せず、おおらかに受け止めた。






薫「…で先生、智尾はどうなんだよ?」

桐壺「頼むよ賢木クン。」

智尾「お願いします、賢木先生。」






智尾のことを心配をする薫、責任者としての桐壺、そして当事者である智尾のそれぞれから、賢木は発表を唆された。









しかし賢木は、発表を渋るような素振りも見せていた。






賢木「あぁ……じゃあ言うぞ。」

皆本「………。」



手元のカルテによって、その結果を知っている賢木は、まるで「観念した」かの口調で、智尾の検査結果を話し始めた。

さらに隣にいる皆本は、黙って顔をしかめていた。









賢木「…結果から言うと、智尾くんの超能力は発動しない……それも一生です。」

一同「…!!」

賢木「脳内の超能力中枢がそっくり抜き去られている。この状態で生きてるのが奇跡なくらいだ。」






結果はあまりにも残酷なものとなった。



伝えなければならない、しかし同時に伝えたくなかった最悪の検査結果だが、賢木は表情を歪めつつ、辛辣に直言した。

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あきゅろす。
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