絶チル小説
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智尾、皆本、そしてチルドレン3人は、バベルに帰還し、すぐに紫穂の訴え通り、智尾の検査が行われた。
2度の激戦をくぐり抜けた直後、超能力が発動しなかった智尾の体を、サイコメトリー以外での医学的な方向から調べることになった。
智尾「このままにしていればいいんですね?」
賢木「あぁ。寝台が動き出したら息を止めてくれ。」
意識のあるままベッドに横たわる智尾は、そのままCTスキャンのような機械に押し込まれた。
賢木の声は、室内のスピーカーを通して智尾に届いている。
既に兵部の催眠能力は破れたため、バベルに居た時と同じ、穏やかで優しい人当たりに戻っていた。
賢木「これで異常が分かるはずだ。」
薫「大丈夫…だよな?」
皆本「検査そのものは、何も無く終わるはずだ。…きっと大丈夫さ。」
葵「智尾はん…。」
紫穂「……。」
機械の操作盤がある隣の部屋は、賢木と皆本、チルドレンの姿があった。
事態の分析を急ぐ賢木と皆本と、とにかく心配を募らせるチルドレンの3人の感情が入り交じり、異様な雰囲気に包まれていた。
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