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絶チル小説
B
「いつか面会時間を設ける」…伝言を残し、兵部は智尾を連れ戻した。



チルドレンに親愛の情を置く兵部ならば、それは嘘ではないと考えられた。









しかし、具体的な時期は明言していなかったため、否定される可能性も十二分に有り得た。






淡い期待を抱きながら…と言うと些か語弊はあるものの、そんな中でバベルの時間は流れていた。









薫「サイキック・トルネードォ…!」

皆本「よし、目標ロスト!よくやった薫!」



一連の事態から数日後、バベル内の訓練施設にて、皆本と共に鍛練に励んでいたのは薫。

所定の訓練をこなし、皆本も声を張り上げ、士気を高めていた。









しかし薫の超能力のキレは、やはりと言うべきか、落ちていた。






皆本「よくやったぞ薫!疲れてないか?」



訓練を終えて一息ついていた薫に、皆本は声を掛けた。



薫「うん、大丈夫…!」

皆本「……そうか。」






気丈に振る舞う薫だが、幼い故に隠しきれない気分の澱(よど)みを、皆本には悟られていた。

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