絶チル小説 C ――訓練から時間は少し遡り、学校での出来事。 ちさと「おはよーみんな!」 東野「よーっす。」 薫「お、ちさとちゃんと東野!」 ランドセルを背負い、普段通りに登校中、いつものようにちさとと東野と合流した。 ちさと「宿題やった?」 葵「もちろん、あれくらいは楽勝やったな。」 紫穂「多分その続きは授業よね?」 東野「今日も昼休みにドッジだな!」 薫「よぅし!掛かってこいよ!」 各々が楽しそうに、これからの学校での話を広げていた。 智尾「………。」 ちさと「…宮野くんどうしたの?」 智尾「…ふぇぇっ!?」 ところが智尾は、明らかにその輪から外れている……と言うよりは、自分から離れたい様子でもあった。 智尾心の声(ちさとちゃんは、超度2とはいえテレパスだ。しっかりしていないと考えを読まれるかもしれない。油断はしていられ……) ちさと「……宮野くん?」 智尾「え!…あっ!…お、おぅ、おはよう。」 ちさと「あ、うん…おはよう。」 険しく引きつる表情を見せてしまってから、ちさとの声かけに挨拶した。 変わった態度を見せた智尾を心配し、ちさとはさらなる声かけをした。 ちさと「どうしたの?元気ないよ?」 智尾「えっ?…そ、そんなことないよ!…あ、と…将!」 東野「おぉ智尾。何だよ急に?」 普段は他愛もなく接するはずの智尾が、まるで逃げるように東野の方へと話を振った。 ちさと「………。」 紫穂「ちさとちゃん…。」 ちさと「あ、ううん。大丈夫だよ。」 ちさとは智尾のことを気にかけると同時に、その心も少しばかり傷付いてしまった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |