絶チル小説 D 智尾はパートナーの紫穂がいなくなったものの、あまり気にせずに1人でパトロールを継続していた。 智尾「気軽とは言え、誰もいないとやっぱり不安だなぁ…。」 紫穂がいないのを好機として、独り言をこぼしながらのんびりと歩いていた。 ほたる「やっほー智尾くん!」 奈津子「お疲れ様〜!」 智尾「うわぁ!野分さんに常盤さん、どうしたんですか?」 突然、智尾の目の前に、ほたると奈津子が姿を現した。 普段は事件があったとき以外は現場に赴かない2人の登場に、智尾は不思議がって尋ねた。 智尾「お2人がパトロールに出向くなんて珍しいですね。いつものお仕事の方はどうしたんですか?」 奈津子「そりゃあ、私達のお仕事って言うのは…ねぇほたる?」 ほたる「私たちも受付だけがお仕事じゃないから…ね!」 智尾「…?」 しかし2人は、ここにいることをはぐらかそうとし、智尾はいつもとは違う様子を感じた。 そしてその予感は、幸か不幸か、当たることになった…。 蕾見「2人の今回のお仕事…それはこれなのよ。」 ガチャン! 智尾「え!?」 2人と同じように突然に蕾見が現れ、気付いた時には智尾の右手首にESP錠が掛けられていた。 この状態とは、智尾の強力な超能力が封じられたことになる。 智尾「つ、蕾見管理官!いきなり何を…これは何の真似ですか!?」 突然の登場と突然の出来事…智尾は混乱するしかなかった。 奈津子「私達だったら警戒しないだろうって、管理官からお声が掛かってね。」 ほたる「ごめんね智尾くん!こういうことなの!」 まるでドッキリカメラの「だましてごめんね!」と言わんばかりの平謝りにする2人。 蕾見「そんなに悪いようにはしないから大丈夫よ!」 智尾「いや、もう悪いようにしか受け取れないんですけど…。」 蕾見らの策略(?)に、智尾はあからさまな不満を漏らした。 [*前へ][次へ#] [戻る] |