絶チル小説 A ロードワークを終え、智尾はバベル本部に戻ってきた。 智尾「お疲れ様です!野分さん、常盤さん!」 ほたる「ご苦労様智尾くん!」 奈津子「毎日頑張ってるね〜。」 智尾は受付の2人に挨拶した。 こうして遠慮なく会話を交わせるようになれたのは、智尾がバベルの一員として馴染めた証である。 ほたる「それにしても、智尾くんは本当に頑張り屋さんね。」 奈津子「薫ちゃん達を放っといて、今から罪な男だね〜。」 毎日学校が終わり帰ってくるとロードワークに出ていってしまうため、2人は智尾のことをからかった。 しかし智尾は、からかわれている事を知ってか知らずか、当然のことのように喋った。 智尾「い、いえ。僕もゆっくりしたいですけど、任務の時に皆さんの足を引っ張ってしまわぬためです。」 その言葉に、2人は思わず聞き惚れ、同時にその本心をしっかりと理解した。 ほたる「そう?でも、無理はしないようにね。」 奈津子「少しは息抜きも大切だぞ。」 智尾「分かりました。じゃあ失礼します。」 挨拶と少しばかり話をして、智尾はその場を去った。 そして智尾が見えなくなると、小競り合いが始まる。 ほたる「ちょっと奈津子。あんた智尾くんも狙おうとしてる?」 奈津子「なっ!…勝手に人の心見ないでよ!」 ほたる「でもあたしだって、正直いいなぁって思ってるわよ。」 奈津子「そ、そうでしょ?!」 そんな智尾に関して言い争う2人は、同時に呟いた。 ほたる・奈津子「はぁ〜…若いっていいわねぇ〜…」 [*前へ][次へ#] [戻る] |