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絶チル小説
I
バベルを出た智尾と紫穂のチームは、まずは歩いてパトロールをすることにした。






紫穂「別にこの辺をパトロールしなくてもいいんじゃない?」

智尾「いや、分からないぞ。こういう場所にこそ犯罪が隠れてるかもしれないし。」



智尾のもっともらしい事を言った。






紫穂「へぇ〜…」



すると紫穂は手を伸ばし、智尾に触れて、透視をした。









紫穂「その言葉、国語の教科書にあった言葉だそうね。」



智尾が発した言葉に違和感を覚えた紫穂は、それは智尾自身が考えた事ではなく、何かの本の一つ覚えだと、既に察知していた。

そして透視をしたら、案の定それが当たっていた。



さらに智尾は、自分が透視された事に気付く。






智尾「ネタバレをしなくても…って紫穂!勝手に人の考えを透視するなよ!」

紫穂「別にいいじゃない。私達仲間でしょ?」

智尾「仲間だったら何をしてもいいって言うのか?…違うだろ。」



反論をする智尾。



しかしこの時、心の中では違う考えをしていた。









紫穂「まったく…、これだからこいつは苦手なんだ。…なんて思ってるんだ智尾くん。」



紫穂がいつの間にか智尾に触れ、また透視していた。



智尾「だから人の心を読むなぁ!」

紫穂「だったらそんなこと考えなきゃいいじゃない。違う?」

智尾「……分かったよ…。」



智尾は何を言っても紫穂に勝てる気がしないと悟り、諦めた。

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