TRPGリプレイ 少年と老剣士2 【ゼクウ】:「……童、ひとつ聞かせてくれ。なぜ冒険者になろうとする? 一歩間違えれば、わしのようになる……成功する保証もない。なのに、なぜだ?」 【GM/アコ】:「もっと街の外を、世界を知りたいからです! 今までのボクはやりたいことなんてなくて、ただここにいただけでした。でも、神父様やラクウェルさんたちと出会って、こんなボクにでもできることがあるって分かって……。必要とされてるって分かって……。まだ他にもボクにできることがあるなら、それを知りたいんです!」 【ゼクウ】:(納得した表情で)「そうか……なるほどな。わしは、それが聞きたかったのか……」 【GM/アコ】:「え?」 【ゼクウ】:「こちらから頼もう、おまえたちと共に行かせてくれ。この老骨にできることがあるのならば、この刀に誓ってやり遂げよう」 膝をついて、主君に伺いをたてるように言う。 【トラバーユ伯爵】:「うむ、めでたいことじゃ! よきにはからえ!」(一同笑) 【ラクウェル】:「んじゃ、改めて。あたいはラクウェル」 【シャノン】:「シャノンだ」 【トラバーユ伯爵】:「余は、トラバーユ伯爵である」 【GM/アコ】:「ア、アコと言います!」 【ゼクウ】:「ゼクウだ、よろしく頼む」 【GM】:無事に合流したね(笑) 【ゼクウ】:筋の通った説得さえされれば、仲間になる予定でしたから(笑) きっかけが欲しかっただけなんですよ、ゼクウは。 【GM】:では、パーティーが結成されたその時、店の入口から勢いよく入ってきた人物がいる。 アコの母親だ。 アコの母親はゼクウを見るなり叫ぶ。 【GM/ばあさん】:「何やってるんだい、早くアコを取り返しておくれよ!」 【ゼクウ】:「残念だが、それは無効だ。前金もなかったのだし、やる義務はないな」 【GM/ばあさん】:「な、なんだって!? あんた、裏切るのかい? そ、それでも冒険者かい!?」 【ゼクウ】:「冒険者?」 ふん、と鼻をならした後、ニヤリと笑う。 「違うな、ただの酔っぱらいだ」 【GM/ばあさん】:「ちくしょう! このくたばりぞこないが!!」 散々悪態をつきだすよ。 【シャノン】:そういえば、試験の時間まであとどれくらい? [*前へ][次へ#] [戻る] |