星座(キャラ壊れ骸+雲雀)
「知ってます?」
彼はそう言って人差し指を立てて、笑った。

星座

「何を?」
僕はそう素っ気無く返事をする。
勿論彼の方を見ることなんてせず、今まで通り作業を続けながらだ。
彼を見る暇があったら仕事を進めたほうがいいからだ。
愛情が無いわけではない。…多分。
いや、こういう愛情の表現だってあるはずだ。表現の自由があるんだからね。
そんな僕の対応の悪さにへこたれるはずもなく(残念だ)彼はニコニコと話を続ける。
「前にちょっとした本で読んだんですがね、『性感帯は星座と人体の関係と一致しており、牡羊座は頭部、牡牛座は首と喉、双子座は両手から両肺、かに座は胸と腹、獅子座は脊柱と心臓、乙女座は神経と腸、天秤座は腰と尻、蠍座は性器、射手座はヒップと腿、山羊座は膝、水瓶座はむこうずねとふくらはぎ、魚座は足』らしいんですよ。これ、本当ですかねぇ?」
脈略のない話に思わず彼を見る。彼はニコニコ(いや、ニヤニヤ?)顔でじっとこちらを向いている。
正直、キモい。
あぁ、酷いってそんな悪い意味じゃないんだ。いい意味でキモいんだ。うん、わかって。
「知らないよ。どうでもいい」
少し引きつった顔のまま、そう返せば彼は目をぱちぱちさせる。
何を言ってるんだみたいな顔してるなこの真ん中分け。お前の方が何言ってんだ。
ホント今すぐにでも咬み殺してやろうかこいつ。
「えー、でも気になりません?」
「ならない。気になるなら一人で勝手に検証してみれば」
彼がぶーぶーごねるので適当にあしらう。
すると、彼がニヤリと笑う。
「はい、でしたら勝手に検証します」
さっきよりも嫌な笑いだ。じりじりにじり寄ってくんな。つか黒曜に帰れ。
「君は確か牡牛座でしたよね?首と喉…ふむ」
ふむじゃねぇよ何納得してんだよ。うわ、手が伸びてきた。
「ふむじゃねぇよ近寄ってくるな。あっち行け」
しっしっ、と追い払うが諦めずににじり寄ってくる。しつこいな。しつこいと嫌われるぞ。主に僕から。
「やです。検証しないと」
相変わらずクフクフ笑う彼に一発お見舞いしてやった。でも、それでもめげないのが彼だった。
「そんな暴力的になっても意味ないですよー!!クハーッ!!」
「君最近うざさ倍増してきたよね!!」
            -fin-
ごめんなさいそんな話題をちょっと目にして使いたいなーって思って意味もなく会話させました。これが本当なのかはよく知らない(笑)

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