イゾウ夢小説
まずは
「……御姫さんは、なんで自分を気持ち悪いと思うんだぃ?」
なんでって言われても、分からない。私は生まれた時から化け物だった。
両親の髪や目は黒いのに私は白髪に赤目だ。
それに……
「…………」
「自分の思いついた言葉でいい、少しずつでもいいから聞かせてくれないかぃ?」
少し頭の中を整理しながら話そう…
「…私は、生まれてからずっと死ぬまで牢から出た事はありません。」
「…はぁ!?なんでだよ!!!」
「なんでと言われましても…私が皆さんと異なっていたからでしょうかね…?」
「……んー??悪魔の実か??」
「(悪魔の実??……天国じゃなくて地獄だったのかな)」
「…異なってる?そういや、牢から出た事ないのに何でコイツを天使だと思ったんだよぃ?」
「お父さんとお母さんは牢から出れない私の為に色々な書物を持ってきてくれました。その中で人は死んだら天国か地獄へ行くと書いていたのですが、綺麗だったので天使様かと……」
「「(…なるほどなぁ、見た目だけなら鬼じゃねぇかもなぁ)」」
「…んで、異なってるってなんだ???」
「……それは、まずこの目と髪です」
「私の両親は、どちらも黒髪黒目です。ですが、私が生まれた時、私は黒髪黒目ではありませんでした。」
「……よく分かんねぇな、マルコ分かるか??」
「あとで説明してやるから黙っとけよぃ……続けてくれ」
「私の家系は、力の強さが見た目に色濃く現れます。まず髪です。髪は、力が強くなるほど白に近くなります」
「……御姫さんは真っ白だねぃ」
「はい、なので私は産まれてすぐ死んだ事にされ地下にある牢で暮らすことになりました」
「…目はどうなんだぃ?」
「…目に感してはなんとも……両親もそこが分からなかったらしく、その事もあって人目に付かないようにしてくれたんだと思います。」
「強すぎる力は災いを呼ぶとされてます。お父さんもお母さんも私を殺させない為にしてくれてたんだと思います。」
「……なぁ、なぁ。」
「はい。」
「力強えならさ、なんで牢屋から出なかったんだ??」
確かに出ようと思えばいつでも出れた。
なんでかって言われたら、やっぱり
「ただ怖かったんだと思います。……1度両親の前で力を使ったのですが、その時まだ幼かった私は力加減が出来ず両親を傷つける所でした…」
私は化物。
「……それでどうだったんだぃ?」
「……え?」
「怪我させるかもしれなかったって事は、無事だったんだろ?なぁ!」
「えぇ……奥の壁が壊れましたが、手前にいた両親は無事でした」
(……産まれた時からって事は悪魔の実じゃあないだろうなぁ)
「んー、なぁなぁ!ちょっといーか!?」
「はい、なんでしょう??」
「お前名前何てんだ??」
「「「(…………あっ)」」」
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