impatient
効果音
ごーっごーっ
ごーっ…
「ふう、掃除機終わり。次は…。」
かちゃっ
とことこ
「あ、陽高様。ごめんなさい、まだお部屋の掃除終わってないんです。」
「……。」
ぐいっ
ぎゅっ
どきんっ
「あの…?……っ!」
さわさわ
「駄目です!今、掃除…っ」
どさっ
「えっ…?ぁあっ…!」
すっ
「やめて下さい……だめです…だめぇ…」
かたん
ずっ
ぱんぱんぱんぱん
「あっあっ…!陽高様…そんな…っ」
こんこん
かちゃ
「紗奈ちゃん掃除終わったぁ?……って何やってるの!?」
「亜希さん…!これは違うんです。あの、その…っ」
「わかった。メイド長には言わないから大丈夫。…陽高様、今後はあまりこういった事は…その…控えていただけますか?紗奈ちゃんには紗奈ちゃんの仕事が決まっていますので…他のメイド達の手前、あまり特別扱いは…。」
「何故だ。俺が何をしようと勝手だろう。それに紗奈は俺の婚約者だ。他のメイドと扱いが違って当然。理解したなら去れ。」
「…失言でした。申し訳ありません。失礼します。」
かちゃ
ぱたん
しーん……
「あの…」
「確かに使用人達全員に公表した訳ではない。わざわざ言う必要はないと思っていたが、混乱を避けるためには明言するべきなのか。紗奈はどう思う?」
「私は…どちらでも構いません。陽高様の考えに従います。」
「そうか。やはり、態度で示せばいい、だな。」
「…きゃっ!」
とさっ
「今後、玄関での見送り及び出迎えの際にはキスをする事。いいな。」
「え、それは…っん…」
ちゅ…ぴちゃ…
「俺に従うんだろう?」
「…はい……。」
かーっ
くすっ
「恥ずかしがる顔も可愛いよ。他人に見せるのは勿体ないが仕方ないな。」
ぺろっ
ぴくっ
「ん…。」
「可愛いな。最後までするつもりはなかったが…紗奈、欲しいのか?」
「そんなこと…」
くちゅ
「そんなことある…だろう?」
かーっ
ぐすっ
「陽高様…意地悪。」
「紗奈にだけだ。おいで。」
むぎゅーっ
「愛してる。」
「私も…です。」
どきどき
いちゃいちゃ
あまあま
らぶらぶ
---Fin
2009/08/17
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