impatient
バレンタインデー〜亜希と如月の場合〜A
恥ずかしかった。
白けたらどうしようと思っていたけれど、そんな雰囲気になる暇もなく、貪られるように舌を絡めあった。
こんなに激しい如月くんは、初めて。
「ねえ亜希さん。こんなにあるってことは体中に塗っていいってことだよね?」
話している間も如月くんの手は、私の熱を高めるように首や腰を撫でる。
服をずらして露になった肩に口づけながら話すから、息が、唇の動きが、わかる。感じてしまう。
「ちょっと待って…。ここでするの?」
「厨房でしたいの?…俺もこのまましたいけど、ここはやめといた方がいいかもな。亜希さんの部屋はダメ?」
「多分、大丈夫…。」
私の部屋は、右隣は空き部屋、左隣は紗奈ちゃんの部屋。
紗奈ちゃんは毎日陽高様のところだから、両隣誰もいない。
「じゃ、行こう。」
もう一度キスをして、ぎゅっと手を握られたから、恋人繋ぎになおすと、頬にもキスをされた。
「亜希さんほんと可愛いね。今すぐめちゃくちゃにしたい。今日俺加減できないかもしれないけど、いいよね?」
「うん…、めちゃくちゃにして?」
「〜〜〜っ!もう朝まで離さないから。」
日付が変わっても愛し合って、如月くんに抱きしめられて眠った。
朝目が覚めて、おでこをくっつけて笑い合って、如月くんはニヤニヤして私の両横に手をついて跨がった。
「ホワイトデーは"俺"でいいの?」
「…それって、つまりホワイトデーまでしないってこ「やっぱ嘘!冗談!極上のデザート作るから!」
"如月くん"でもよかったのに。
でも如月くんの作るデザートはすっごく美味しいから、笑って、楽しみにしてるねと言った。
早くホワイトデーにならないかな。
---Fin
2012/02/22
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