impatient
8
「んんっ、うっ…ん…!はぁ…。」
陽高様の攻めが止まない。
口の中の陽高様自身はとても大きくなっているのに、満足に奉仕することも許されない。
陽高様をイかせたいのに、このままでは私が…。
「あっ、ああん!や、ひゃ、ああ…!」
「紗奈、口が止まっているぞ。」
「あ、んむっ…ん、んんぅっ…」
そんなこと言われても、舌と指を巧みに使う陽高様を前に、もう思考が追い付かず、ぐちゃぐちゃに絡まり出す。
ただ本能のままに快感を貪りたいけれど、陽高様に何かを与えたいという理性が残って消えない。
「ん…!やっだめっ、それ以上は…っあ、イッちゃっ…」
「イくなとは言っていない。」
「一人、じゃ、嫌です…っ!」
そう叫んだ途端、陽高様の動きがピタリと止まった。
私は乱れた息を整えながら、陽高様の上から降り、横たわる陽高様の目を見つめて言った。
「陽高様と一緒がいいです…。」
陽高様は上半身を起こすと、溜息を吐き、枕元から小さな箱を手に取る。
「全く…。一度絶頂させようと思ったのに、紗奈は可愛すぎる。」
一連の行動をじっと見ていると、興味があると思われたのか、陽高様は取り出した中身を私に手渡した。
「着けてみるか?」
「はい。」
私が全部すると言ったから、その意向を汲んでくれたのかもしれない。
昨日までは直視できなかった物に、緊張しながらも被せようとする私を、陽高様の言葉が止めた。
「表と裏があるからな。」
「えっと…。」
どうやら逆だったらしい。
陽高様の指示に従って、くるくると根元まで覆い、ふぅと達成感の息を漏らした。
陽高様は、そんな私をクスリと笑って、ベッドの中央に仰向けになり両手を広げた。
「ほら、おいで。」
私は、陽高様の硬化したものを手で軽く持ち支えながら、自らの熱い場所に導く。
「んっ…」
しかし先端が触れただけで感じてしまう私は、そこから先に進めない。
ぐっと腰を落としてみるも、やっぱりこれ以上は自力では無理。
「陽高様ぁ…っ。」
「しょうがないな。」
「ひゃぁぁぁんっ!」
「果てていないで、動いてみろ。」
「は、はい…。」
ぎこちなく腰を揺らし、陽高様の物を中に擦り付ける。
その度に沸き起こる快感。
「繋がっている所が丸見えだ。いやらしくて可愛いよ、紗奈。」
「やぁん…っ」
陽高様の言葉一つにも過敏に反応してしまい、きゅっと締め付ける。
そうすることで私はさらに感じてしまい、もうどうしようもない。
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