impatient
5
脳天まで揺さ振られる程の衝撃が私を襲い、頂上へ向かえと駆り立てる。
容赦なく腰を打ち付けられ、深いところをえぐられれば、私はそれから逃げることなどできない。
「ひゃあああっあ!あ!ああっあ!」
「くっ…」
「あ、あ!イッちゃ…イッちゃいます…っ!!」
「ああ。俺も…!」
「や!ああっ!あーーーーーっ!!!」
「今日の陽高様、激しかった…。」
「最近抱いてなかったからな。加減できなかった。悪い。」
陽高様の腕枕に頭を預け、少しだけ不満を漏らすと、陽高様は苦笑いをして謝った。
「まあ、たまにはこういうのもいいだろう?」
「よくないです…!」
「あんなに感じていたのに?」
「……!! だって、壊れちゃいそうで…」
「壊したいんだよ。」
陽高様は私の頭を抱き寄せ、さらに腰に腕を回して体を密着させる。
「紗奈、今度は後ろからしようか。」
「…もう、駄目ですっ」
「…今日はやけに反抗的だな。」
顔を真っ赤にさせて言えば、不機嫌な声が返ってくる。
「あ…ごめんなさい…。」
怖くなって、慌てて謝ると、小さな息を頭上に感じた。
それは陽高様が笑ったから。
「何故謝る?今日の紗奈は一段と可愛いよ。」
「え?でも、あの…」
「自分の意思を言ってくれて嬉しい。俺達はいずれ夫婦になるんだ。何にでも従うのはおかしいだろう?」
夫婦…。
その単語を聞いた時、大きくドクンと心臓が跳ねた。
横になっていた体を少しだけ起こし、陽高様の表情を窺う。
「陽高様…。」
「それとも、あのプロポーズを忘れたか?」
「いいえっ!」
ぶんぶんと頭を横に振り、否定した。
頬に触れる体温を感じて、熱っぽい瞳で陽高様を見つめてしまう。
「紗奈、愛してるよ。」
引き寄せられるように、唇を重ねた。
翌朝。
「陽高様、おはようございます。朝ですよ。」
「んー…久々によく眠れた。」
陽高様は大きく伸びをして、首をコキコキと鳴らした。
そして私の頭を引き寄せ、挨拶代わりのキスをする。
「やはり、紗奈を抱くといいな。」
陽高様論は崩れていないらしい。
「紗奈、誘っているのか?」
「えっ…!?」
「そんな風に見つめて…。早く服を着ないと襲うぞ?」
「や…!すぐ着ます…」
散らばった服を掴もうと腕を伸ばすが、それは陽高様に阻まれてしまった。
「昨日は風呂に入らなかっただろう?今から入ろうか。」
「お先にどう」
「一緒に、だよ。」
「きゃっ!」
どうぞと言い終える前に遮られ、私はお姫様抱っこをされて浴室に連行された。
「大丈夫。朝から盛ったりはしない。」
しかし、体を洗うという名目で色んな所を触られ、指だけで2回イかされて、陽高様は満足そうに家を出た…。
---Fin
2008/06/20
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