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impatient



「ん…!」

部屋に着くなり、激しく舌を絡め合わせる。


「あの、お夕食は…」

「いい。今は紗奈が欲しい。」


答えはわかっていたのに場違いなことを尋ねてみるのは、これからする行為の照れ隠し。

陽高様は、ベッド中央に座る私の後ろに手をついて、覆いかぶさるようにキスを続ける。

ゆっくりと押し倒されて、私の服ははだけられた。


「…あ、あの……お風呂…」

「後で、な。」


きっと、終わってから一緒に…という意味を含んでいる。


「ん…はぁ……あっ…」


露出した肌を順番になぞっていく唇が、酷くもどかしい。

焦らされていると意識すると、余計に欲しくなる。


「陽高、様ぁ……」

「うん?どうした、紗奈。」


縋るように手を伸ばすと、陽高様はそれを握り、指先を口に含んだ。

「……ッ!!!」

「ここも感じるのか?…本当に敏感だな。」


陽高様はフッと笑って、私のスカートを脱がしにかかった。

下着もゆっくり引き下ろされていく。


「糸、引いてるぞ。まだ何もしていないのにな。」

「や…!」

「ああ、また溢れて来た。俺に指摘されて…視姦されて、感じたか?恥ずかしいことをされると濡らすのだろう?」

「やっ。そんなこと…! も、言わないで下さい……ふぅ…っ」

「ん。ごめんな。」


恥辱のあまり泣き出してしまった私を、陽高様は頭を優しく撫でながら、涙を吸い取るようにキスしてくれた。


「紗奈…可愛い。」

「きゃっ!」


ぎゅっと体を擦り付けるように密着され、私の腿の辺りに陽高様の固くなったものがあたった。

いくら体を重ねても、慣れないものは慣れないし、恥ずかしいものは恥ずかしい。


「あ、あの……んあッ!!」


体と体の間に隙間ができたと思ったら、何も纏っていない下半身の中心に指をまとめて突き立てられた。

しかし中をそれ以上乱すことなく、指は引き抜かれる。


「っふ…?」

「もういいな。」


陽高様はベッド脇の引き出しから小さくて薄い袋を取り出し、歯と指で裂いて開けた。

準備を進める間にも、私の鼓動は早く打ち鳴る。


装着し終えた陽高様は、私の両脚を持ち上げ肩にかけると、狙いを定めて腰を打ち付けた。


「んあああっ!」

久しぶりに体内に感じる陽高様の感触。

私は悦びに鳴き叫び、簡単に絶頂に達した。


「早いな。そんなに待ち遠しかったか?」


陽高様は、軽く痙攣を起こす私の中をゆっくり移動しながら、両の乳房を丁寧に揉みほぐす。

そのうち、片方の尖端を口に含まれ、私はあられもない声をあげてしまった。

「あひゃぁんっ!」

もう変な声を出さないようにと手の甲に唇を押し付け、陽高様の顔を盗みみると、怪しげに微笑みながら粒を吸われ、同時に片手で下半身の芽を摘みあげられた。


「やあああぁーっ!!」

「…うん?嫌、か?」

「あ…ああ…ぁ…」


質問に答えさせる気はないのか、ゆっくりゆっくり腰をグラインドするのを止めようとしない。


「嫌ならやめるぞ。」

「ああっ!」


言葉の終わりと共に深く突かれ、

「紗奈?」

「やっん!」


名を呼び確かめながらもう一突きと、私を攻める。


「や……やめ…な…で…」

「じゃあ、どうして欲しい。」

「ひゃっ!……イかせて、下さい…」


陽高様は満足気に微笑むと、眉間に一つだけキスを落とし、激しい律動を始めた。

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あきゅろす。
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